ハロー先生ドットコムで英語レッスンを受けたことについて何度か書いてきた。

ハロー先生ドットコムに登録した · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-01-26_registering-hello-sensei/

ハロー先生ドットコムのレッスンを受けてきた · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-02-29_the-first-hello-sensei-lesson/

ハロー先生ドットコムのレッスンを受けてきた(2回目) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-03-14_hello-sensei-lesson-2/

ハロー先生ドットコムのレッスンを受けてきた(3回目&最終回) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-04-16_hello-sensei-lesson-3/

語学レッスンを受けている間はその準備やらで他のことがほとんどできなくなっていた。

だから英会話のレッスンが終わったのを機に、一気にその他のプロジェクトを片付けた。特にゴールデンウィーク中に妻と息子が実家に泊まりに行っていて、僕が一人で過ごせたのがよかった。そのときに一気に仕事を片付けた。

そうやってとりあえずパーソナルプロジェクトを片付けたので、語学を再開することにした。今年は語学をものにすることが目標なので、プライオリティーが高いのだ。

今回もハロー先生ドットコムで語学レッスンを受けることにした。(いい先生が見つかれば)スピーキングは直接ネイティブから学ぶのが一番効果的だし、ハロー先生ドットコムはそのためのマッチングサービスとして僕には合っている。

ただし英語はもういい。イギリス人の先生がハロー先生ドットコムでほとんど見つからないのも一因だが、英語よりも新言語を始めたい。英語は僕は適度にできるので、単純に継続してもブレークスルーは起きにくい。新しい言語を始めることで、英語学習にも拍車がかかると思っている。それに他の言語を英語で学べば、新言語だけでなく英語も常にブラッシュアップできる。

そして僕がやりたいのはマイナー言語である。最初はかつて勉強したドイツ語やロシア語を復習しようかなと思ったりもしたが、やはり日本人が誰も知らないような言語をやりたい。僕は人とは違うことをするのが性に合っているんだ。

これはハロー先生ドットコムを始めた頃から読み始めた高野秀行さんの本の影響も大きい。高野さんの本は、世界には欧米以外にも面白い国がたくさんあるんだと教えてくれた。

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そういうわけでハロー先生ドットコムで先生を探した。

ハロー先生ドットコムの先生検索は細かいパラメーターを設定できないので、出身国で絞ったりできない。そもそも例えばモンゴル語を話せる人であっても、教えている言語を「英語」としか書いていない先生もいない。でもマイナー言語を検索するコツを掴んできた。良さそうな先生を見つけたら、たとえ英語しか教えていない先生でも交渉する(‘Do you teach xyz?’ のように聞けばいい)。これで先生が話すマイナー言語を教えてもらえると気付いた。

とはいっても、ハロー先生ドットコムは依頼メールを送っても返事が来ないことが多い。最初はサポートに問い合わせて返事が来ないと訴えたりしたこともあったが、現在は返事を出さない人は出さないと割り切って諦めている。

参考:
ハロー先生ドットコムとの付き合い方をルール化した · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-02-28b_personal-rules-for-taking-hello-sensei-lessons/

それでも、少しでも返信の可能性を上げる方法に気付いた。僕は最初から細かい条件を提示しすぎる傾向があるので、最初はアバウトに「あなたのプロフィールを読んで興味を持ったので、xyz の言語を教えてくれますか」と短めのメールを送ることにした。曜日や時間帯、場所などはのちのやり取りで決めればいい。

返事が来ないことも多いのでダメ元で依頼メールを送っている。すんなり OK が出ると思っていない。だから、あまり真剣に言語を選んでいなかった。とりあえずマイナー言語なら何でもいいといった感じだ。深く「その言語を学ぶ意味は何か?」などと考えていなかった。

レッスンをしてもいいというメールを受け取ったのは、3通目の依頼メールを送ったときだ。特に興味を持ったことがない南アジアの国だし、初めて聞くような言語だったが、もうあとには引けない。

そうやって初回のレッスンを受けてきた。ハロー先生ドットコムのレッスンとしては4回目だ。

なおここでは「南アジアの言語」とぼかした言い方をしているが、ハロー先生ドットコムの先生のプロフィールは会員登録をしていなくても誰でも見られるし、中国・韓国以外だと先生の数も限られている。先生を特定するのは比較的簡単なのでとりあえず伏せておくことにした。まあ、僕の X やブログの投稿を読んでいると何となく想像はつくかもしれないが。

スターバックスでレッスンを受けることになった。イギリス人の先生もそうだったが、やはり外国人としてはコメダ珈琲店とかよりも慣れたスターバックスがいいんだろう。彼らだって緊張したくないんだよ。

参考:
スターバックス修行 · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-03-09_practicing-for-going-to-starbucks/

お互い顔が分からないのでお店の前で待ち合わせた。シャイな僕はそれらしい人に「xyz さんですか?」と聞いて回る勇気がないので声をかけられるのを待っていた。でも先生もそうだったようだ。待ち合い時間を過ぎてからメールが来た。すぐ近くに立っていたのだ。

女性の先生は僕よりは 15 歳ぐらい若いようだ。プロフィール写真よりは5歳は年齢が上だと思ったが、まあプロフィールで盛るのは誰でもそうだろう。この前のイギリス人と違ってシャイな感じが僕には気に入った。とはいっても、スターバックスの注文待ちの間などちょこちょこ話し掛けてきた。先生は日本語がほぼ分からないので、僕らの会話はすべて英語だ。

僕は家事の関係で平日の朝がいいんだけど、先生は大学生で平日は毎日夜中まで研究室にいるらしい。だからレッスンは週末だ。週末のカフェは混んでいるから嫌なんだけどなあ。スターバックスではカウンターで「混雑するので席は2時間までとしてください」と言われたし。その後もスタッフがフロアで、座席は2時間までとアナウンスしていた。

僕にとっては先生の言語だけでなく出身国も未知の世界だったので、レッスンを受けると決まってからレッスンまでの数日間、かの国についての書籍を買い集めて読んでいた。治安が悪い国なので一生行くことがないだろうが、まったく興味がなかった国に今回こうやって関わるようになったのは何かの縁だ。しっかり相手の国について知りたい。

マイナー言語ゆえに日本語でも英語でも教科書が限られている。日本語の辞書なんてものすごく高額だ。辞書は本格的に学ぶようになってから購入を検討することにして、それまではウェブ検索で済ませよう。文法書は英語と日本語のものを買った。英語の勉強もしたいし、2つの言語の文法書を読むことで複数の視点を持てる。多角的に言語を理解できるはずだ。

レッスン料は最初に払った。例によって封筒に入れて渡した。イギリス人の先生と違って料金は安い。もっと高く設定すればいいのにと思う。自分の価値を低く見積もってはいけない。

イギリス人の先生のときは言い出せなかったが、今回は会話を録音していいかと聞いて録音をさせてもらった(‘Is it okay if I record this lesson?’ のように聞いた)。欧米人コンプレックスのせいかもしれないが、アジア人相手だと頼みにくいことも言いやすいからいい。

今回学ぶことにした言語は文字が難しい。それだけで1ヶ月ぐらいかかりそう。文字の部分だけ何となく文法書を読んでいたが、とりあえず初回のレッスンはトライアルということで英語レッスンをしてもらうことにしていた。とはいっても、後半からは実際にその言語の勉強を始めていた。文字がまだ分かっていないので英語のアルファベット表記で教えてもらったが、それでもやっぱり難しい。簡単な表現や単語などを教わった。

学生時代にイギリスに留学していたときにインド人とはよく話をしていたが、先生も南アジア人によく聞く英語なまりで話す。イントネーションは少なめでパパパっと話す感じ。この前受けたイギリス人の先生が話す、教科書的なイギリス英語とは異なる。かといって、めちゃくちゃな英語ではない。先生と同じような英語を使えるようになれば、十分に流暢な英語を話す人として通用するはずだ。

今回は前回のイギリス人の先生のレッスンでの教訓を活かし、最初から子持ちであることを伝えていた。特に深掘りはされなかった。

それよりも先生のプロフィールにはレッスンの対象者が大学生までであり、社会人は対象としていないとレッスンの直前に気付いた。断られるかなと思ったが、特にダメとは言われなかった。

先生はよく喋る。語学レッスンでは沈黙が我慢できずに自分からたくさん喋ってしまう先生は多い。プロの先生だとそのあたりは辛抱強く生徒が話すのを待ってくれる。でも、それは西洋的な発想だと気付いた。今回の先生は喋らずにはいられないようだ。南アジアやアフリカの人は絶え間なく喋る。彼らはそういう国民性なのだ。数秒の沈黙どころか、僕が because… と話を続けようとしている途中でも割って入ってくる! 相当テンポよく話さないとペースに飲まれてしまう。日本語でも話が遅い僕には結構訓練になりそうだ。

最後に今後のレッスンをどうするか話した。僕は他の仕事があるので、2、3週間に1回ぐらいのペースがいいと伝えたら、先生が「それだと忘れちゃうでしょ」と結局毎週末にレッスンを受けることになった。魅力的な女性に誘われると断れなかった。

それに限らず、文字が難しいと言うと、「日本語みたいにひらがなとカタカナと漢字がある言語と比べたらすごく簡単よ」などと言いわれたが、そんなことはないです。すごく難しいです。よく喋るし、ちょっとおせっかいな感じが「大阪のおばちゃん」みたいだ。

最近は自宅でもスピーキングの練習を頑張っていることもあり、今回は結構喋れた。だから楽しかった。

イギリス人の先生は僕と同年代のようだったし、お姉さん系だった。一見フレンドリーだが冷たさを感じることがあった。でも今回の先生は明るくてチャーミング。日本人には合っていると思うし僕は好きだ。

他の人よりも僕は英語ができるらしく助かったと言っていた。僕はそんなに英語が話せるとは思っていないが、先生の言うことはほとんど問題なく聞き取れたし、自分が言いたいことはだいたい表現できるので、まあ普通の人よりはできるほうなんだろう。先生の国のマイナーな言語を学ぼうとしていることも嬉しいみたい。喜んでいる感じが僕も嬉しかった。

先生はまだ3年は大学にいるそうなので、イギリス人の先生のように突然いなくなったりはしないだろう。

最初難しい言語を選んだことを後悔していた。独学だと絶対挫折するレベルの難しさだが、だからこそ先生がいるといいペースメーカーになる。今回のレッスンで先生が僕のノートに書いてくれた文字が魅力的だった。こういう文字を書けるようになりたい。クールじゃないですか。それにこの先生ともっと話ができるようになりたい。これも重要なモチベーションだ。

先日お茶をした甥が、大学でアラビア語の授業を取っていると知ったのも、難しい言語に挑戦する気になった理由の一つである。

若者と話すと刺激になる · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-05-06_being-young/

僕らは西洋人的な視点に慣れすぎている。南アジアの人のまったく違った価値観に触れるとすごく刺激になる。僕はテンションが高いときはブログの文章が長くなる。今回がまさにそれだ。

最近は僕がウェブで公開しているコンテンツに関してプロジェクトを持ちかけられたりしたし、他の人と組んでやる新しい仕事を始めることにもなった。語学を中心に生活が好転している気がする。

週末のレッスンに向けて勉強をしなくちゃ。他の仕事もあるし大忙しだが、好きなことなので楽しいしモリモリできる。