南アジア言語のレッスンをこれまで3回受けた。

南アジア言語レッスン、始めました · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-05-20_hello-sensei-lesson-4/

南アジア言語レッスン(2回目) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-05-27_hello-sensei-lesson-5/

南アジア言語レッスン(3回目) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-06-02_south-asian-language-lesson-3/

きのうはその4回目を受けてきた。

前回僕はカフェのような騒がしい場所では集中できないと発見したため、今回から大学でレッスンをすることになった。

ところが大学に行って唖然とした。ちょうど学園祭をやっている日だったのだ(そこらへんにいた学生に聞いて確認した)。

先生とは今回は図書館に併設されたカフェでレッスンをやることになっていた(休日も営業している)。しかしカフェは激混みだ。早めに来ていた先生は席を確保していたものの、普通のカフェ以上に騒がしいカフェで勉強などできない。図書館内のグループ学習エリアでやることにした。

それで正解だった。大学の外は学園祭で騒がしいが、当然図書館内は静かで落ち着いて勉強できた。

前回のレッスン以降の1週間は僕はどんな勉強をしてきたか。この1週間は文字の理解にほとんどの時間を使っていた。とりあえず前回レッスンで先生がノートに書いた文字だけは理解することにしたが、筆記体のように記述する言語なのでどこで文字が切れるのかを分析するのに時間が掛かる。文字は単語内の位置によって活用するので、トータル 150 弱の変化形の中から文字を特定する作業だ。先生の書いた手書き文字ゆえにますます “解読” が大変だ。前回はレッスンの録音に失敗したので録音を頼りにすることもできなかった。

最初はテキストをあちこち見ながらやっていた。教科書は PDF のもので運用することにしていたが、さすがにあれこれ参照するには印刷が必要だった。それでも大変な作業だ。そこでアルファベットを参照するアプリを作った。発音機能も付けたので学習には便利だ。

でも実際に使ってみて、アプリでアルファベットを参照する方法はまどろっこしいと気付いたので、結局 A4 1枚のアルファベット参照表を作った。教科書にあちこち分散して書かれている事項や別の教科書の記述を1枚にまとめた。これが我ながら綺麗で分かりやすいし一番役に立った。

文字は単に眺めるだけで判読するのは難しいが、今は便利なツールがある。Google Translate を使って英語から翻訳することで、対象言語の文字を推測できた。アプリ版の Google Translate だとカメラを通して翻訳もできる。先生の手書き文字も結構高精度で判読してくれる。また学習中の言語は英語表記することも可能なので、文字を英語表記に変換(transliteration)してくれるサイトも活用した。教科書でもウェブでもなぜか文字がすごく小さく表記される。Word(オンライン版)にコピーアンドペーストして拡大表示した。

辞書を買ったことも良かった。マイナー言語で辞書はびっくりするほど高額で、オンライ辞書で済ませようと思っていた。でも小辞典なら買える値段だったので購入した(それでも 8000 円した)。日本語から対象言語への一方通行の訳しか載っていないし、例文も載っていない。特に発音が載っていないのは問題で、僕の学ぶ言語は短母音を表記しないので単語を見ただけでは発音が分からないのだ。そもそも何語掲載されているのかも書かれていない。でもオンライン辞典を使うよりも圧倒的に役に立った。Google Translate では名詞の性が分からないし、関連語の一覧表示ができない。

そうやって4日間ぐらい格闘していたら、5日目あたりには突然スムーズに読めるようになってきた。語学は自力でじっくり考える時間が必要だ。その過程を経ることで対象言語を深く理解できる。その後の学習が加速度的に進む。だからこそ例えば学校や大学の語学の授業では復習以上に予習が大事なのだ(これが数学などとは違うところだ。数学などは復習に重点を置いたほうがいい)。

僕が学習中の言語は実は文字を使わず英語表記だけで乗り切ることもできなくはない。しかしそれでは文法を理解できないし、結局やっていることは暗記になる。全部暗記で突っ切ろうとするのは子どもできるが、応用は利かない。ルービックキューブも同じだ。最初の段階でピースの動きを理解する作業を経ると、その後の暗記(ルービックキューブは覚えることがたくさんある)がスムーズに進む。考えるプロセスは必要なのだ。

自分で考えていると「そういうことか」と分かる瞬間がある。まだ初期段階だからか「なるほど」と思うことが多い。ひたすら「ユーレカ」の連続なところが楽しい。息子が偶然 YouTube で僕が学習中の言語が話されている動画を見ていた。そこで簡単なフレーズだったが聞き取れた。これも嬉しかった。今は言葉を理解する根源的な喜びを感じている。1日4時間以上勉強することもあるが、苦ではない。そう考えるとサラリーマン時代1日8時間(残業で 10 時間を超えることもある)会社で嫌な仕事をやっていたことがいかに人間性を喪失していたことか。

さて、今回のレッスンの話に戻ろう。

前回のレッスンで、学習中の言語には方眼タイプのノートよりも罫線タイプの(つまり普通の)ノートが適していると分かった。上下にあちこち配置される文字なので、複数の罫線をまたいで書くことでその位置関係を理解できるからだ。しかし普通の罫線だと複数の線のうちどれが上端でどれが下端かが分からない。理想としては3本の線があり、その中央だけ色が変わっている罫線がいい。

僕はレッスンのまとめノートは iPad の Noteful アプリを使っているが、Noteful ではちょうどいい罫線のテンプレートが見つかった。

問題はレッスンに持参するノートだが、市販のノートにはちょうどいいものがなさそうなので Illustrator で自作し、印刷したものを持参することにした。フラッシュカードアプリにしろ前述のアルファベットアプリにしろノートにしろ、僕は自分に合ったものを自作するのが好きなのだ。

しかし・・・! レッスン中に先生が僕の印刷した用紙に記入する際、A4 用紙を縦ではなく横に使ってしまう。何のために罫線を引いたんだよ・・・。しかも A4 サイズはサイズが大きいので先生がいつも以上にあちこち記入する。ノートがカオスになって復習が大変になる・・・。ただの A4 用紙なので枚数が増えると机の上でバラバラになるし。仕方がないので、次回からは A5 サイズの普通の罫線のノートを持って行くか・・・。

ノート以外に工夫したことは、過去のレッスンのノートや自分が調べた教科書のコピーや、まとめ等のプリントをマニラフォルダーにまとめて持って行ったことだ。前回のレッスンの復習を毎回やるが、これまで iPad にデジタル化していた。でも対面授業でそれを一緒に見るのはあまり効率的に勉強できないと気付いた。紙の資料を広げるほうがいい。マニラフォルダーに入れてまとめることにした。図書館でやることのメリットはもう一つあって、広いテーブルで資料を広げられることだ。スターバックスの小さいテーブルでは狭いし、ドリンクで資料が汚れる。

参考:
[文房具] ペーパーファスナー · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2018/06/13/papar-fastener/

自宅で勉強すると当然疑問点があれこれ出てくる。今回はいつも以上に質問が多く、ちゃんと質問事項をまとめておいた。「今回はいろいろ質問があるんです」と言って質問をしたが、先生は「きょうのレッスンでやることがある」と質問の途中で切り上げてしまった。前回、先生はきちんと計画を立ててレッスンに臨んでくれるので熱心だと書いたが、計画に固執して質問がスルーされると困るなあ。まあその後ちょくちょく質問を挟んで、聞きたかっことをだいたい聞けたからいいんだけど。

先生への不満は他にもある。僕は大学で言語学を学んだこともあり、言語学的分析や文法用語には普通の人よりは詳しいと思う。今回「つまりこれは鼻音(nasal)ですよね」と僕が言ったら先生がどうやら鼻音を知らないようで、説明がまどろっこしくなっていた。プロの教育者でないのでこういう問題もある。だからシステマティックに学習するには自分で教科書で学ぶしかない。先生のレッスンやましてやアプリなどだけに頼った学習は難しいだろう(アプリは文法の説明がなく暗記系のものが多い)。

参考:
[iPad] 言語学習アプリ「Simply Learn Languages」「Ling」 · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-05-28_language-learning-apps/

まだまだ文字をぱっと認識できる段階ではないので、先生の説明には一応はうなずくけれど、ちゃんと分かっていない。自宅でじっくり研究するしかない。だから反応は薄くなってしまう。自分が理解していることを示すコツは、相手の相手の言葉をパラフレーズして言うことだ。「つまり ox ですね?」と言えば分かっていると伝わる。なるべくパラフレーズするよう心掛けた。

初回の授業ではよく喋る人だと思ったが、その後はそこまで話をしない人だと分かった。どちらかというとシャイなほうだ。初回はおそらく先生は緊張していたんだろう。僕もあまり緊張しなくなったが、それでもできるだけ先生を楽しませてあげるようにしたい。先生が楽しんでいると僕も楽しめるから。だから僕がもっと楽しんでいるところを見せないとね。

前回は録音に失敗したが、今回は録音が始まっていることをきちんと確認したのでちゃんと録音できていた。さらにバックアップとして Apple Watch でも録音することにした。Apple Watch は気軽に録音を始められるのがいいし、ちゃんと相手の声を拾ってくれる。

学習方法はまだ試行錯誤している段階だ。暗記は自作のフラッシュカードアプリが活躍している。僕はフラッシュカードだとどんどん記憶できるので、覚えたいことはどんどんカードを作っている。他にも、ややこしい文法はマインドマップをつかってまとめることにした。マインドマップは久しぶりに使うと楽しい。

勉強で忙しいので映画館なんて行っている暇はない。X はパソコンのブラウザではログアウトし、iPhone でのみ使うようにした。これでダラダラスクロールすることもない。

よく考えると、新言語を始めてまだ1ヶ月経っていない。試行錯誤は多いが、それでも学習の仕方についてはこれまで考えてきた蓄積があるので、ある程度はコツを掴んでいる気がする。波に乗ればグイグイ伸びる気がする。

レッスンの直後は自分の理解度の低さに落ち込むが、自宅で自分で落ち着いて勉強すると分かることが多くテンションが上がる。僕は自宅学習を中心にしほうがいいようだが、対面レッスンは対面レッスンでモチベーションアップやペースメーカーとして欠かせない。

先生は毎回のようにレッスン時間を増やすべきだと言う。増やしてもいいけど、先生は週末しか時間が作れないので融通が効かない。夜なら平日でも会えると言うが、僕は子どもがいるので夜は無理だ。ビデオ会話でのレッスンをするべきだろうか。ビデオ会話はあまり気が乗らないんだよなあ。

先ほど過去のノートやまとめを紙のファイルにまとめて持参することにしたと書いたが、教科書も紙のものを持参しようかな。電子版を購入しているが、もともと高額なので紙の本を書い直すのは痛い。電子版の書籍を自分で製本し直そうか。

参考:
自炊した本を再び製本する · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2019/05/15/making-a-book-from-pdf/

自炊した本を再び製本する2 · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2020/07/05/making-a-book-from-pdf-2/

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