私は大学生の頃ドラマの『X-ファイル』が好きだった。『X-ファイル』やその他アメリカの刑事ものドラマを観ていると、多くの捜査関係者が使っているファイルがある。ただの二つ折りの厚紙に書類を挟んでいるだけなんだけど、その時は妙にかっこいいと思ったんだ。

そのファイルはあとで「マニラフォルダ」と呼ばれると知る。Windows や Mac のフォルダアイコンも、実はマニラフォルダがモデルになっている。

それを知ってから、大学生から現在に至るまで私はマニラフォルダを愛用しているのだ。大学生時代は教科ごとにファイルを作って、ポンとプリントを放り込む。授業のノートは1ページごと引きちぎることができるノートを使い、それも一緒に挟む。挟むだけのファイルなので、書類に穴を開ける必要もない。それに A4 サイズでなくても小さな紙切れだって入れられるし、少々厚みがある小物のようなものまで入れようと思えば入れられる。

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マニラフォルダ。

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挟むだけのシンプル設計。

挟むだけだから、落としてバラバラになるのでは?と思うかもしれないが、そう頻繁にファイルを落とすわけでもないので、そういうことは滅多にない。

ファイルの飛び出した部分にはラベルを貼ることができる。手書きでそこに書いてしまったり、大きめの付箋を貼るのも手だけど、かっこよくラベルライターを使うのがベストだ。見やすくなり、検索しやすくなる。

ファイルには折り目があり、挟む書類の量が増えても大量に挟むことができる。おそらく 100 枚ぐらい挟める。逆に数枚しか書類を入れていないときは非常にスリムだ(厚さ数ミリ)。そういうフレキシブルな構造が、アメリカの警察やらが大量の書類を管理する際に便利なんだろう。

最近『エレメンタリー』というアメリカが舞台のシャーロック・ホームズもののドラマを観ているので、相変わらず彼らがマニラフォルダを使っているのを確認した。

当初から気付いていたが、彼らが使うマニラフォルダには穴を開けた書類を閉じる部分が付いている。A4 だと短い辺の上部分に穴を止める感じだ。日本で売っているマニラフォルダにはそういう綴じ具が付いていない(おそらく、アメリカはあらかじめ綴じ具付きのファイルが売られているんじゃないかな)。

改めてネットで調べてみたところ、綴じ具が単体で販売されているので、それをマニラフォルダに付けることでアメリカのファイルが作れることを知った。その綴じ具は「ペーパーファスナー」と呼ばれるものの一種らしい。

シールで簡単にマニラフォルダに装着できるペーパーファスナーを Amazon で見つけ、早速買ってみた。

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50 本入りなので、十分な本数が入っている。

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金属製で、裏側のシールは粘着力は結構強い。

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マニラフォルダに付けたところ。

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書類をファイルしてみた。

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FBI 捜査官風に、左側に写真をクリップで留め、右の書類を読むイメージ。

実は、ペーパーファスナー付きマニラフォルダがほしいと思っただけで、実際の使い道までは考えていなかったんだけど(「文房具マニアあるある」だ)、マニラフォルダはこれからもよく使うだろうから、いくらでも使い道は見つかるだろう。