[映画]『正欲』(3回目)
『正欲』は上映回が少なく、今後観れない可能性が高い。行けるうちに3回目の鑑賞に行ってきた。
ポイント鑑賞で無料で観れた。
参考:
[映画]『正欲』 · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2023/2023-11-13_film-review-seiyoku/
[映画]『正欲』(2回目) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2023/2023-11-23_seiyoku-2/
「いなくならないで」は毎回泣いてしまう。
オムニバスなので一見誰がメインなのか分からないけど、アバンタイトルに出てくる二人が特別だと分かる。でもエンドクレジットが稲垣君から始まるのはどういうことかな。
ガッキーはウザいおはざんにイライラしているときは、ファイルを開く癖がある。
稲垣君の夕食はいつもレンジでチン。
今年観た『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』もテーマが似ている。普通と違う人がいかに生きていくかの話だから。
参考:
[映画] 『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』 · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2023/05/04/film-review-nuigurumito-shaberuhitowa-yasashii/
結局映画内では普通の人と普通でない人の断絶は解決していない。ラストで稲垣君が「多少変化したかもしれない」という示唆だけだった。とりあえず映画での答えは、普通でない人同士で寄り添うしかない、ということだろう。
前も書いたけれど、流行っているから自分もやろうというのはダメな発想だ。真似して始めている時点で消費者の域を出ていない。そして人がやっているのを見て初めて自分もやろうと考えるのは日本人の悪い癖だ。だから僕は YouTuber になりたいとはおもわない。
自分を好きになってくれるマニアは必ずいる。そう書くとマニアは嫌だという反論がありそうだけど、マニアだからこそいい。あなただからこそ好きになってくれるんだから。そしてそういう出会いは街に出るからこそある。閉じこもってはいけない。
普通でない人が繋がれる場として、インターネットと大学が最適だと前のレビューで書いた。さらに同窓会もそうかもしれない。子ども時代の多感な時期を共有した仲間なので、大人になると隠れてしまう本当の自分を見ている可能性があるから。
普通でない人にとって幸いなのは、今はインターネットのおかげで普通でない人が繋がりやすい時代になっていることだ。どんなマニアックな趣味でも同士を探せる。同窓会だって Facebook を活用すれば、かつてなら会えなかった人たちが再会できたりする。
普通でない人間として僕が自分に言い聞かせたいことは、普通側の人に分かってもらおうだなんて期待しないことだ。「この人なら分かってくれるだろう」とおもって、これまで何度も失望した。僕が優しそうな人が好きなのはきっと分かってくれる気がするからだろう。でも優しいからといって、しょせん普通の人は普通の人だ。普通じゃない人であることを時間を掛けて見極めてからアプローチしよう。
前回も書いたがやはり最後の対決シーンで一瞬画面が真っ暗になる。映画館の上映ミスではなくそういう演出みたいだ。ハッとするということかな。
前回同様、映像と音が 0.5 秒ほどずれてる。以下のページを読むと、ひょっとして一番前で観ているからかもしれない。最前列や最後列はずれやすいらしい(といっても、今回の映画館はそこまで大きい部屋じゃなかったけれど)。最近は最前列がお気に入りだけど、そういう弊害もあるのか。
映画館の「リップシンク」 - 映写雑記
https://achamiya.hatenablog.com/entry/2022/06/23/212429
評価:5/5
鑑賞日:2023-11-26(日)10:45~15:10
映画館:TOHO シネマズ赤池
スクリーン:スクリーン9
座席:指定席
料金:0円(オンライン予約、ポイント鑑賞)
Amazon.co.jp: ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい (河出文庫) 電子書籍: 大前粟生: Kindleストア
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