1歳の息子が通っている保育園の保護者懇談会、子育て講座が今月開催される予定だったが、コロナウイルスの影響で今回は Zoom で行われた。

それに関連して Zoom を研究したことについては先日書いた。

https://dokusho.nary.cc/2020/05/26/zoom-custom-avatar/
https://dokusho.nary.cc/2020/05/27/zoom-custom-avatar-2/
https://dokusho.nary.cc/2020/05/28/zoom-custom-avatar-3/
https://dokusho.nary.cc/2020/05/29/zoom-custom-avatar-4/
https://dokusho.nary.cc/2020/05/30/zoom-custom-avatar-5/
https://dokusho.nary.cc/2020/06/02/zoom-custom-avatar-with-obs/

これらは Zoom でアバターを使う方法だが、当然実際の保育園の保護者懇談会、子育て講座は普通に自分の顔で参加した。

Zoom 会議への参加は、アプリにその会議のミーティング ID とパスワードを入力するか、専用 URL をクリックすることでアプリが開くようになっている。ミーティング ID とパスワード、および専用 URL が保育園からあらかじめコドモンで知らされていた。今回は URL をクリックすることで参加した。

Zoom は「バーチャル背景」という、自分の映像の背景を好きな画像や動画にする機能がある。

バーチャル背景、使いたいじゃないですか。

うちはロンドンの風景動画を背景にすることにした。バーチャル背景は画像ならモバイル端末でもできるが、動画のバーチャル背景はパソコンの Zoom アプリでないとできない。なので、Mac の Zoom アプリを使うことにした。

保護者懇談会と子育て講座は同日だが別個に開催された。参加者はどちらも 10 名程度。午前中は子どもも一緒に参加している人が多かったが、昼に開催された子育て講座は昼寝の時間なのか親だけの参加が多かった。

「Zoom に使い慣れている人はいますか」と聞かれたけれど、うちは手をあげなかった。だって初めてだから。そのわりにはバーチャル背景を使ったりしているんだけどね。ちなみにバーチャル背景なんて使ってる人はうちだけでした>< みんな、もっと遊ぼうぜ!

初めてということで、私はそれこそ何度も事前に Zoom のテストをしていた。自分ひとりでもやったけど、ワイフにも会話してもらったりもした。前述のアバターもその一環であり、ここ2週間ぐらいは Zoom 研究をしっかりやった。初めての試みでは十分にテストしておこう。特に主催者ならばなおさらである。

初めての Zoom とはいえ、アプリはよくできているとおもう。しばらくいじくれば使い方を理解できるし、なんだかんだで使いやすい。シンプルさでは Google Meet には劣るとはいえ、知名度では Zoom が上だ。

細かい挙動として、実際に使ってみないとわからないのが、動画や音声のはじめ方だ。たとえ接続できたとしても、ビデオおよび音声をそれぞれオンにする必要がある(自動でオンにもできる)。オンにしたあとでも、ビデオをオフにしたり音声をミュートにしたりもできる。参加者のビデオおよび音声のオン/オフの状態は参加者一覧にも表示されるから、誰がオンなのか、オフなのか、ミュート中なのか、といったこともお互いに知ることができる。

私は一応会議を録画しておいた。Zoom アプリの録画機能はホストによる許可が必要だし、録画をしていることも周りの人に知れてしまう。でも OBS Studio というアプリを使うことで自前で録画ができる。

保護者懇談会では保育園の先生が見ている子どもたちのために歌ったりしてくれたが、リモート会議の性質上、そして基本参加者はミュートにしている都合上、やや白けた雰囲気になりがちだ。できるだけ、われわれは大きなリアクションを取ってあげると主催者もやりやすいとおもう。

子育て講座は絵本について専門の講師によるレクチャーだった。悪くなかったんだけど、ちょっと眠くなってウトウトしてしまったりした。

一つ気になったのが、「行きて帰りし物語」についての説明が間違っていたこと。「同じセリフが繰り返される物語」のような言われ方だったけど、行きて帰りし物語ってのは、主人公が非日常世界へ旅し、最後には戻ってくるという物語構造の話だ。

最後に質問タイムがあったが、なんとなくタイミングを逃してしまった。一瞬でも「どうしようかな」とおもってしまうと、タイミングは過ぎてしまう。「質問は一番にする」と決めておこう。もちろん、そのためにはあらかじめ質問を考えておく必要がある。

とおもいきや、ミーティングの終了後に講師の先生が「しばらく残っているので、質問がある方はどうぞ」と言ってくれた。このやり方はいいね。このときはすぐに手を上げた。

私の質問は、日本で絵本として紹介されるものは古いものばかりだということ。子どもに読ませる絵本の選択肢がアップデートされていないのは良くないのでは? 単に親が親しんでいるから安心するだけなのでは? というようなことを聞いた。

先生は「長く人気があるものには理由がある。最近のアニメのようなデフォルメ表現よりも、昔の細かい絵のほうがいいこともある。」というように、どちらかというと新しい絵本には懐疑的なニュアンスだった。

私はこれは危険だとおもう。長く受け継がれているからといって良いものだとは限らない。伝統的なものがオッケーという思考停止状態になることのほうが問題がある。ドラマやアニメだって 30 年前のものを観たりすると、現在の社会状況には合わないなとおもうことがよくある。絵本にさりげなく刷り込まれた過去の価値観が、子どもを前時代の思考に閉じ込める可能性がある。

質問をしたものの、私は積極的に新しい作品を吟味し探求していこうと決意した。