Adobe Character Animator で作ったパペットを Zoom のアバターにする方法について書いた。

https://dokusho.nary.cc/2020/05/26/zoom-custom-avatar/
https://dokusho.nary.cc/2020/05/27/zoom-custom-avatar-2/
https://dokusho.nary.cc/2020/05/28/zoom-custom-avatar-3/
https://dokusho.nary.cc/2020/05/29/zoom-custom-avatar-4/
https://dokusho.nary.cc/2020/05/30/zoom-custom-avatar-5/

このときは、CamTwist アプリを仮想カメラとして中継することで、Adobe Character Animator の映像を取り込めたのであった。

CamTwist はちゃんと動くので問題はないんだけど、あまりアプリとしては少し使いにくい。インターフェースもこなれていない。

そこで、OBS Studio という別の仮想カメラアプリを使ってみることにした。

環境:macOS Catalina 10.15.5

(0)Adobe Character Animator でパペットを作っておく。方法は上記リンクを参考。

(1)OBS Studio をダウンロード、インストールする。

Open Broadcaster Software | OBS
https://obsproject.com/

(2)macOS VirtualCam をダウンロード、インストールする。

Releases · johnboiles/obs-mac-virtualcam
https://github.com/johnboiles/obs-mac-virtualcam/releases

(3)OBS Studio を起動。初回起動時は Input Monitoring の許可を求めるダイアログが出るはず。

(4)CamTwist の時と同じように、Adobe Character Animator の「環境設定>外部出力>Mercury Transmit および Syphon を有効化」にチェックを入れ、「アプリケーションがバックグラウンドの場合に Mercury Transmit 出力を無効化」にチェックが入っていない状態にしておく。

そのうえで、[録画]タブに切り替えておき、パペットが動く状態にする。

(5)OBS Studio の Sources の「+」ボタンをクリック。Syphon Client を追加。名前は適当に付ける。 Source を「[Adobe Character Animator] Scene」にする。

Allow Transparency にチェックを入れることで、出力される映像の背景が真っ黒になるようなことがない(ここが CamTwist よりも設定が簡単だ)。

OK をクリック。

これでプレビュー画面に Adobe Character Animator のパペットが表示されるはずだ。

(6)OBS Studio の Sources の「+」ボタンで背景やオーバーレイテキスト、その他のウィンドウのキャプチャなど、さまざまなカスタマイズができる。これは高機能でいいね。Scene を追加することでセットを切り替えることができるので、場面切り替えのようなこともできる。

(7)「Tools>Start Virtual Camera」をクリックすることで、他のアプリで OBS Studio の映像を読み込めるようになる。

(8)Zoom アプリを起動し、「zoom.us メニュー>Preferences>Virtual Background」でバーチャル背景をオフにしておく。

続けて「zoom.us メニュー>Preferences>Video>Camera」で OBS Studio を選択。これで OBS Studio の映像で Zoom が使えるようになった!

なお、Google Meet においては、最初 OBS Studio が認識されないなとおもっていれば、Chrome を再起動することで認識されるようになった。CamTwist の時と同様に映像が左右反転しているけど、実際のビデオ会話の相手には正しく表示されていた。Google Meet はそういう仕様なんだね。

そういう感じで、高機能な OBS Studio のほうが CamTwist よりいろんなことができて便利だとおもった。パソコンの資料を見せたりといったことをしやすいし、今度から OBS Studio を使おう。

参考:
johnboiles/obs-mac-virtualcam: Creates a virtual webcam device from the output of OBS. Especially useful for streaming smooth, composited video into Zoom, Hangouts, Jitsi etc. Like CatxFish/obs-virtualcam but for macOS.
https://github.com/johnboiles/obs-mac-virtualcam

『Adobe Character Animator』でVTuberを作ろう!OBS編#2 | 動画コンテンツの作り方【VTuber編】 | さるでき.com
https://sarudeki.com/video/vtuber/vtuber-05.html

Mac 版 OBSでZoomやMicrosoft Teams、Google Meetにバーチャルカメラを利用する方法 | 技術的な何か。
https://level69.net/archives/27119