松坂屋美術館の「不思議の国のアリス展」に行ったことを書いた。

松坂屋美術館の「不思議の国のアリス展」に行った · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-09-01_alices-adventure-in-wonderland-exhibition/

展示会に行って自分のアリス知識のなさを意識したので、勉強をしてから再び行くことにした。

以下の関連本を読み、映画を観た。

Amazon.co.jp: 発見! 不思議の国のアリス: 鉄とガラスのヴィクトリア時代 eBook : 寺嶋 さなえ: 本
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不思議の国のアリスへの旅 | SORTIE編集室, 山本 光 |本 | 通販 | Amazon
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詳注アリス 完全決定版 | マーティン・ガードナー, ルイス・キャロル, 高山 宏 |本 | 通販 | Amazon
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Amazon.co.jp: ルイス・キャロルの実像 : エドワード・ウェイクリング, 楠本君恵, 高屋一成, 下笠徳次: 本
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ユリイカ 2015年3月臨時増刊号 総特集◎150年目の『不思議の国のアリス』 | 高山 弘, 巽 孝之, ヒグチ ユウコ | 英米の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
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[映画] Alice in Wonderland(1951) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-09-19_film-review-alice-in-wonderland-1951/

[映画] Alice in Wonderland(1999) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-09-19b_film-review-alice-in-wonderland-1999/

『発見! 不思議の国のアリス』と『不思議の国のアリスへの旅』は以前読んだので再読だ。『詳注アリス 完全決定版』と『ルイス・キャロルの実像』は積読だった。『詳注アリス 完全決定版』は 640 ページ、『ルイス・キャロルの実像』という伝記は 572 ページある。『ユリイカ 2015 年3月臨時増刊号 総特集◎ 150 年目の『不思議の国のアリス』』は新たに買ったが、それも 709 ページだ。これらを読むために大学図書館で集中して読書をしたりして大変だった。妻と息子が旅行に行っていたおかげで時間が作れた。

そのうえで2回目に先ほど行ってきた。

前回同様平日の昼間に行ったが、展示期間の終了直前だからか前回と比べると人がいた。

原作や関連書籍を読み、映画を観たので、前回よりは展示の意味が分かった。

でもね、展示のためにわざわざ勉強するほどでもなかった。

今回の展示はイラストが中心であり、物語やルイス・キャロルなどの知識は不要だし、何か新たに知識を得て「勉強」できるわけではない。

来場者は若い女子が多い。原作なんて読んでなさそうな人たちだ。原作を読んだという人も、ちゃんと理解している人は少ないはず。単にイラストのイメージだけでファンだと言っているはずだ。

これまで薄々感じていたことを、しばらく不思議の国のアリス関係の勉強をして再確認した。不思議の国のアリスはヤンキー的であり、だからこそ若い女子が好きだ、ということを。ルイス・キャロルがヤンキーだったわけではなく、特に一番有名なテニエルによる挿絵がヤンキー的なセンスと親和性が高く、現代のヤンキー好きな若者が惹かれるんだと思う。でもいろいろなキャロル論を読んだけれど、誰も不思議の国のアリスをヤンキー的だと指摘していないのはなぜだろう。

ヤンキー嫌いの僕は「不思議の国のアリスが好きです☆」と言う人は信用しないことにした。

一方キャロル自体は好きになった。現代以上に窮屈な時代だっだだろうに、彼は自分の好きなことを追求した人である。アリス本以外にも数学者や写真家として、実はすごい人だと分かった。裕福で上流階級と付き合ったエリートでもある。

展示はあまり楽しめなかったが、3週間ほど集中的にキャロル関係の勉強をしっかりできたのはよかった。

まだティム・バートン版の映画を再鑑賞している途中なので、それだけは観ておこう。