愛知ではほぼ『正欲』の上映がなくなりそうなので6回目を観てきた。スケジュール的に厳しかったが最後のつもりなので無理をした。

参考:
[映画]『正欲』 · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2023/2023-11-13_film-review-seiyoku/

[映画]『正欲』(2回目) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2023/2023-11-23_seiyoku-2/

[映画]『正欲』(3回目) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2023/2023-11-27_film-review-seiyoku-3/

[映画]『正欲』(4回目) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2023/2023-12-03e_film-review-seiyoku-4/

[映画館]『正欲』暗転問題を確認してきた · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2023/2023-12-10d_inquiring-about-blinking-of-seiyoku/

[映画]『正欲』(5回目) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2023/2023-12-12d_film-review-seiyoku-5/

前日が寝苦しい夜で早く目が覚めたりして寝不足だったせいか、何度かウトウトしてしまった。

ガッキーと稲垣君が同じ街に住んでいることを、特徴的な駅のデザインを見せることで示しているのがうまい。

好きなことをすることと、YouTuber になることは別のことだぞ。分けて考えないと。

車を運転できないことに加えて風船を膨らませられないことが合わさって、ますます奥さんは旦那に愛想をつかせているんだろう。運転や風船はほんらいどうでもいいことなんだけど、無意識で「男ならできるべき」という考えがあるはず。

稲垣くんの奥さんは、若い男が家を出入りするようになると顔パックをしていてわかりやすい人だ。

結婚式のガッキーのビデオレターのシーンで、誰かが何かを言った。それに対して「そういうこと言わないの」と言う女性がいた。最初の人が何を言ったのかはわからない。だけど、何か嫌なことを言ったのは確かなのだ。「そういうこと言わないの」を聞いただけで傷付く人がいる。

また同じ結婚式で、タコパに誘った女性が最後に「どうせ暇でしょ」と言っていた。その何気ない言葉が人を傷付ける。

こういう感じでボッソと言っていたり、さりげない行為というのは、言ってないフリ、やってないフリをしている。これこそがハラスメントである。暴力を隠蔽するものだから。

「僕たち藤原悟チルドレンだね」と言ったことに対して、ガッキーは軽く笑わっただけで流していた。言った彼はドヤ顔だったけど、すべっている。こういうさりげないおかしさがいい。

映画館で観る『正欲』は今回でラストになるだろう。すばらしい映画に出合えたし、少なくとも僕は救われたとおもえる映画だった。

前日にイオンシネマ大高で観たときと同様、やはりラストシーンでの暗転が今回もなかった。音ズレもなし。TOHO シネマズ赤池がすべて悪いのです(何のことかは過去のレビューを参考に)。

評価:5/5

鑑賞日:2023-12-13(水)12:55~15:15
映画館:伏見ミリオン座
スクリーン:ミリオン4
座席:指定席
料金:1900円(オンライン予約)

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