パンデミックに関しては客観的な情報はないと考えている。COVID-19 は人類にとって未知の伝染病である。どんな専門家にも分からない。行政であっても、だ。

どんな専門家でも現状の把握も今後の予測もできない。だから、<分かる>と言っている人は嘘つきだ。パンデミックについては<分からない>し、<政府、行政を含めて人の言うことは信用できない>。

日本政府の的はずれなパンデミック対策に翻弄されたり悩んだりする前にまずやることは、自分で考えることだ。専門家が言うことやトップダウンの情報が矛盾しているからこそ、自分で徹底的に考えることに意味がある。

誰にも分からないような状況に対する正しい対策は、最悪の事態を想定して行動することだ。考えられる一番大変な事態が起こるものとして準備しておく。

それが杞憂に終わっても何に問題もない。逆に、「大丈夫大丈夫」と言って、危険な事態が起きる可能性を無視するのは愚かである。

最悪の事態を想定している人に対して、「いろいろな考えがあるよね」と言ってスルーする人がいるが、それでは済まされない。

感染対策をやっているフリをしている人も多い。フリをして誤魔化しているのか、本当に対策をしているのか、それを見分ける必要がある。

COVID-19 に関して一番確実な対策は、

1:出歩かないこと
2:検査を徹底すること

である。

感染を広げないために接触を避けるのは当然のことだ。出歩かない。

PCR 検査は体調が悪くなってからやる人がほとんどだろう。違う。検査は元気なときほどやっておく。定期的に検査することで、知らずしらずのうちに感染し感染を広めるようなことを防げる。

検査のいいところは、陰性の結果が出ることでとりあえず安心できることだ。この効果も大きい。

現状を把握するために検査は欠かせない。検査をしないことは、体重計を乗らずにダイエットをしようとする人と同じであり、通帳残高を見ずに「お金がない」と言う人と同じである。

ポイントは、出歩かないことも検査を繰り返すことも、どちらもやりすぎたからといって全く問題はないことだ。逆にワクチンなんて、安全性に疑問があるという人がいる。僕はあんなこわいものは打てない。

感染拡大防止という観点から考えると、ワクチンを打っても感染は止まらない。ワクチンは感染拡大防止にならない。ワクチンは<感染した場合に>症状を抑える(かもしれない)、それだけの効果しかない。しかも本当に効果があるのかかなり疑わしい。

でも多くの人が自分の都合のいいように解釈している。ワクチンさえ打てば遊びに出掛けられると思っている。情報を自分の都合のいい解釈をしている。「大丈夫」という人と「大丈夫じゃない」という人がいるなら、最悪の事態を想定する側に合わせる必要がある。

感染が拡大しているのは事実であり、そのことと人々が感染対策疲れで我慢できなくなっていることは別問題である。我慢できないからといって、感染リスクを見て見ぬ振りはできない。

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