僕はこれまで2回 PCCR 検査を受けている。体調不良で念のため病院で受けてきた。

PCR 検査を受けてきた – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2020/12/22/pcr-test/

PCR 検査を受けてきた 2021 – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2021/08/18/pcr-test-2021/

最近は無料で PCR 検査が受けられるようになっていることを知った。しかも普通の薬局などで検査を受けられるので手軽だ。

愛知県PCR等検査無料化事業|愛知県PCR等検査無料化事業とは
https://www.aichi-pcrfree.jp/

海外では普通のことがようやく実現しようとしているが、それでも遅すぎる。行政は意図的に PCR 検査を避けているようにしか思えない。検査をして現状を把握することなしに感染症を防ぐことなどできない。

さて、「愛知県PCR等検査無料化事業」のサイトで調べると近所のスギ薬局でやっていることが分かり、さっそく行ってきた(これで僕は半年ごとに検査を受けていることになる)。

なお、PCR 検査キットの在庫には限りがあるようだが、電話等での在庫確認はできないという。ウェブ予約もできない。検査が受けられるかどうかが分からず、イチかバチかで薬局へ行くしかないのだ。不要な外出が一定以上発生することになり、こんな馬鹿げたことがあるだろうか。こんなのはウェブで在庫の確認ができたり、ウェブ予約ができて当然だ。電話は嫌いだが、せめて電話予約ぐらいはできるようになってほしい。一部の薬局ではウェブ予約ができるようだが、スギ薬局は対応していない。

日曜日にスギ薬局へ行き、レジで PCR 検査を受けたいと伝えると、検査は処方箋窓口でやっているそうだ。日曜日は休みなので平日の朝一に出直した。在庫は普通にあったので検査を受けられることになった。

検査は感染者と接触があった人、濃厚接触者、発熱などの症状がある人は受けられない。すなわち、イベント等で陰性証明が必要な人、あるいは感染への不安があり検査を受けたい人が対象だそうだ(僕は後者)。それを最初に窓口で確認された。

検査キットが別途販売されているようだ。自宅でもできるのかな。

通常 PCR 検査を受けるのは感染の可能性があるからだろう。だから検査を受けることを人に知られたくない人もいるはず。ほんらいは「念のため受ける人」が増えるべきであり、もっと気軽に検査を受けられるようになるべきだ。そうやって検査回数を増やすことが感染拡大を防ぐことになる。無料だから「受けてみようかな」と思う人が増えたと思うので、その点は評価したい。

検査にはスマートフォン(タブレットでも大丈夫のはず)、および身分証明書を持参する必要がある。さらに検査結果を受け取るためのメールアドレスが必要だ。年寄りでメールを使いこなせない人はどうすればいいんだろう。メール以外の方法があればいいのに。

まずは PCR 検査の申込みをスマートフォンから行う。カメラで説明用紙の QR コードを読み取り、登録サイトにアクセスする。その際、「キット番号」と「パスワード」を入力することになるが、QR コードでアクセスすると自動で入力される(カメラが使えない人は、ブラウザで自分で URL にアクセスすることになるだろう)。これが検査キットごとのシリアル番号なっているようだ。

登録サイトでは以下を入力する。

・氏名
・氏名のフリガナ
・生年月日
・メールアドレス
・電話番号
・郵便番号
・住所
・症状があるか、濃厚接触の疑いがあるか、過去1ヶ月以内にコロナウイルスに感染したか、という確認事項

登録が済むとすぐにメールアドレスに確認メールが届くが、特にそのメールをすぐ見る必要はない。

サイトおよびメールの送り主は医療法人のようだ。おそらくこの検査の窓口(?)となっている団体だろう。ちなみに、こういうよく知られていないサイトにアクセスしたり、情報を入力する際は僕は注意をしているので、念のため VPN で接続し、さらにメールアドレスも使い捨てメールを使用した。

それと同時に手書きの申込書も書かされる。サイトで入力した内容とほぼ同じ。無駄だ。

サイトでの登録と申込書の記入が完了すると、再び窓口に行き、検査キットを受け取り検査を開始することになる。唾液を出すという作業上、事前説明を受けたあとはパーティションで区切られた、周りからは見えないスペースで作業をする(1人分のスペースのみだったので、混雑すると行列ができそう)。

説明書も渡されたが、ゴチャゴチャ書かれていて分かりにくい。ステップも多い。例えば、先ほどサイトの登録について書かれた別紙を渡されたが、この検査の説明書にも重複して書かれている。混乱します。それと、ゴチャゴチャ書いてあるわりには、最初に「容器の蓋を外す」という重要なステップを書き忘れている。混乱します。加えて説明をした若い女性の説明も分かりにくかった。

具体的な手順は以下のようになる。

(1)試験管のような容器の蓋を外し、漏斗(ろうと)を取り付ける。
(2)すでに 1ml の「輸送液」が入っているので、2.5 〜 3 ml に収まるように唾液を入れる。泡が入っても大丈夫だ。
(3)漏斗を取り外し、蓋を再び締める。
(4)バーコードシール(キット番号が書かれたシール)を容器に巻く。
(5)梱包材(=吸水シート)を巻き、バーコードシールと同じ台紙に貼られている梱包材シールで留める。
(6)密閉袋に5を入れ、封をする。
(7)配送用段ボール箱に6を入れる。結構ギュウギュウだ(だからこそ、中で固定される)。
(8)段ボール箱をシールで留める。

2の輸送液というのは、おそらく唾液の保存液のようなものだろう。病院で検査したときは輸送液のようなものはなかった。

5の梱包材シールはせっかくバーコードシールと同じ台紙に貼られているのに、8の段ボールを留めるシールはそれ単体だった。どうせならバーコードシールと同じ台紙にまとめたほうが分かりやすいはず。

容器に漏斗を付けたところ。

説明書もスタッフの説明もこなれておらず、これもまた年寄りには難しそう。ちゃんとユーザー目線で設計をしてほしい。

最後に段ボールとゴミは窓口で回収してもらえた。

配送用段ボール。

最初に渡された QR コードが書かれた用紙(キット番号などが書かれている)は持ち帰る(しかし、結局二度と使うことはなかった)。

気になったのは、感染症の検査をするというのに、検温も消毒をするように言われることもなかった。そのあたりがいい加減だ。

僕は薬局が開く9時直後に行ったが、徐々に人が集まってきた。単に処方箋をもらいに来た人かもしれないが、ひょっとするとすぐの検査キットの在庫はなくなるのかもしれない。朝一に行くのが確実なようだ。

次の日の 11 時ごろ、「検査検体を受領した」というメールが来た。

さらに 16 時ごろ検査結果がメールで届いた。陰性だった。詳細な検査結果も PDF で添付されていた。

いろいろと不満点が多いが、無料で受けられることだし、雰囲気的にも頻繁に行きやすい感じだった。月1、2回ぐらいのペースで通おうかなと考えている。

感染症の世界史 (角川ソフィア文庫) | 石 弘之 | 医学・薬学 | Kindleストア | Amazon
https://amzn.to/384zpi7