p27
定期的に体重を量る人は、量らない人より食べる量が少なく減量に成功しやすいというのはもっともな話だ。

p49
朝食用シリアルビジネスは儲かる。原材料となる穀類やコメは安いが、スーパーマーケットの棚に並ぶ最終製品は、結構なお値段だ。

p50
企業の資金提供のもとに行われる研究は、提供企業にとって都合の良い結果を出しがちだ。結果そのそもをねじ曲げるわけではないが、公表に際して忖度(そんたく)している可能性がある。

p51
1988 年にトロント大学の調査グループが、以下のことを突き止めた。「薬の安全性に関する科学者の意見と製造業者からの資金提供には、強い関連がある。安全を指示する科学者はそうでない科学者より、製造業者と資金面でつながっている傾向が強い」__。つまり、大学教授や臨床医は、研究資金の提供者を持ち上げる調査結果を発表しがちなのだ。

p69
「3歳の子どもと5歳の子どもに、普通か大盛りのマカロニ・アンド・チーズを与えると、3歳の子どもはどちらも同じ量を食べた。満腹になったら、食べるのをやめたのだ。しかし、5歳の子どもは大盛りを与えられると、26% も多く食べた。大人でもほぼ同じことが起きる。皿に盛られた量に、食べる量が影響されるのだ」

p70
食べ過ぎを導く社会的シグナルと心理的シグナル[…]「寂しさ」「憂鬱な気分」「不安」「ストレス」「退屈」

p70
カウチポテト族のように何かをしながら食べる人は平均で 76% 多く食べる。

p70
1人で食べるより、2人で食べると食べる量は 35% 増え、4人で食べると 75% 増え、7人で食べると 96% 増える

pp71-72
女性は男性と違って、好ましい異性の前では完食の量が最大 75% 減になることを明らかにした

p76
「禁煙は簡単だ。現に私はもう 1000 回も禁煙した」と、マーク・トウェインは言ったそうだ

p77
ダイエットする人の 80 ~ 90% は元の体重に戻る

p95
実験をしなくても、注意深く観察すれば、地球が太陽の周りをまわっているのであって、その逆でないことは証明できる。先入観を捨てて、観察することが重要だ。

p98
人は食べた量を「少なめ」に申告する

p195
シェイクスピアの『ヴェニスの商人』でも、侍女(じじょ)のネリッサの台詞に「ごちそうを食べ過ぎる人は、食べるものがなくてひもじい思いをしている人と同じように体を壊すでしょう」(第1幕第2場)

p195
全世界の成人の3分の1が、過体重か肥満になっている。

p246
血中のメラトニンは、日中は微量だが、夜間に増え始め、午前2時から4時にかけてその量はピークに達する。メラトニンの重要性は時差ぼけを正す効果によって実証されている。

p277
運動は驚くほどわずかなカロリーしか燃焼しない

pp277-278
運動でわずかなカロリーしか消費しないのは、私たちの体が驚くほど効率的にできているからだ。[…]人体は驚くほど高効率で、私たちは非常にわずかな燃料で、大量の活動(非常に複雑な脳の活動も含めて)をこなしているのである。

p279
運動した人の体重が「増える」こともある。それは、ほかの時間をごろごろして過ごすだけでなく、ジムで立派に運動したことへのさらなるごほうびとして、食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしてしまうからだ。

p341
朝食を抜くと脱力感や空腹を感じる人は、朝食でエネルギーを充電したという感覚に、知らず知らずのうちに依存しているのかもしれない。

p351
トランス脂肪酸は危険で避けるべきだ。しかし残念ながら、トランス脂肪酸をまだ完全に禁止していない国がある。アメリカでは、摂取される脂肪の最大 4% がトランス脂肪酸だという。デンマークのようにゼロにすべきだ。

p355
ファーストフードの定義は何か? それは食物繊維のない食品だ。

p367
炭水化物と糖分は極力控えるようにしよう。