法テラスで無料相談や弁護士費用の立替制度について聞いてきた

名古屋市の無料法律相談を利用したことは書いた。

名古屋市の無料法律相談を利用した
https://dokusho.nary.cc/post/2025/2025-05-23_free-legal-advice-at-city-hall/

僕は収入が少ないので弁護士を雇うのが難しい。そういう場合は、法テラスを利用すればいいと書籍を読んで知った。

法テラス トップページ
https://www.houterasu.or.jp/

法テラスでは、収入が低い人向けに法律の無料相談や弁護士費用の立て替えをする制度がある。公式サイトの情報が曖昧なので、法テラスまで行って聞いてきた。

無料法律相談のご利用の流れ | 無料法律相談・弁護士等費用の立替 | 法テラス
https://www.houterasu.or.jp/site/soudan-tatekae/goriyounonagare.html

弁護士・司法書士費用等の立替制度のご利用の流れ | 無料法律相談・弁護士等費用の立替 | 法テラス
https://www.houterasu.or.jp/site/soudan-tatekae/goriyou.html

名古屋市内は「法テラス愛知」という法テラスが栄にある。栄サンシティービルの 15 階だ。中日ビルのすぐ後ろの建物だ。

行ってみると普通の大きな会社のオフィスみたいな雰囲気だった。

法テラスの公式サイトでは立替制度の説明ページに無料法律相談のリンクが貼られていて、立替制度と無料相談の関係が分かりにくい。

また法テラスと契約している弁護士一覧が公開されているが、その人たちと立替制度や無料相談の関係はどういうことなのか。これも公式サイトを見ただけでは分からない。

法テラス愛知 契約弁護士・司法書士名簿一覧 | 法テラス愛知 | 法テラス
https://www.houterasu.or.jp/site/chihoujimusho-aichi/1461.html

しかも、対応してくれたスタッフがやたら不親切で説明が分かりにくい人だった。結局同じ日に3回法テラスに行くことになり疲れた。でも一応理解できた。

僕の理解では以下のことが分かった。

  • 無料法律相談は収入が低い人が法律相談に乗ってもらえる制度。1回 60 分を3回まで利用できる。
  • 無料相談に乗ってくれる弁護士は法テラスに一覧が載っている。しかし一覧に載っていなくても法テラスの無料相談に対応している弁護士もいる(お目当ての弁護士がいる場合、法テラス対応か聞けばいい)。あるいは法テラスに対応していない弁護士に無料相談に乗ってもらいたいなら、法テラスへの登録をお願いすればいい(了承してもらえるとは限らないが)。
  • 無料相談は法テラス愛知の予約枠がいっぱいの場合、名古屋法律相談センターに予約を委託しているのでそちらで申し込む。なお、名古屋法律相談センターは地下鉄・国際センター駅の近くの大東海ビル4階にあるが、そこでは相談予約と相談の場所の提供だけをしている。法テラスの制度についてはノータッチなので、質問があれば法テラス愛知に聞く。
  • 自分が無料相談の対象者どうかは、法テラスでの聞き取り調査だけで答えてもらえる。身分証明証は提示する必要があったが、所得証明などの提出は不要だ。
  • 名古屋市の無料法律相談同様、相手方に弁護士がいる場合その弁護士名の確認がある(対立する者同士が、同一の弁護士事務所に依頼できないようになっているため)。
  • 無料相談の予約変更やキャンセルは前日までに行う。当日の欠席連絡や無断欠席をすれば、ペナルティーが課されて無料枠が使えなくなることがあるそうだ。
  • 無料相談は3枠あるが、最大3枠あるというだけで、1回だけの利用でもいい。
  • 立替制度は収入が低い人が弁護士費用を分割払いできる制度だ。一旦法テラスが弁護士費用を立て替えてくれる。
  • 立替制度に対応した弁護士は前述の無料相談の対象弁護士と同じく、公式サイトの一覧に載っているか、載っていなくても対応している弁護士もいる。
  • 立替制度の利用前に、立替制度が利用かどうか弁護士に相談する必要がある。結局立替制度の申請には弁護士が必要だからだ(次に書く)。
  • 立替制度の申請は所得証明等の提出が必要。弁護士が申請を行うので、弁護士から指示があった書類を出せばいい。
  • 立替制度を利用するような収入が低い人は、無料法律相談を利用することになることが多いだろう。つまり無料法律相談を経て、立替制度を利用することになる。
  • しかし無料法律相談の枠を使い切ってしまったりすると、自腹で法律相談をすることになる。そのうえで立替制度の申請を行う。最初から自腹で法律相談をして、そのうえでの立替制度の申請もできる。ただし、初回の相談を無料としている法律事務所も多いので、最初の相談だけなら費用が掛からないことも多い。
  • 無料法律相談の弁護士はランダムに選ばれる。だから、立替制度が認められた場合実際に受任する弁護士はまた別に探す必要がある。前述したとおり無料法律相談の弁護士はもともと法テラス対応の弁護士なので、無料相談をしていいなと思った弁護士ならそのまま受任をお願いすればいい(ただし受任するかどうかは弁護士次第)。
  • そもそも最初から法テラス対応弁護士一覧の中に候補がいる場合、最初からその弁護士に自分でコンタクトを取り、無料相談をお願いする方法もある。そうすれば再度無料相談とは別の弁護士を探す必要がなく、そのまま受任依頼まで進む可能性が高いので、一番スムーズだ。

ちなみに先ほど法テラスに3度行ったと書いたが、それは上の箇条書きにも書いた名古屋法律相談センターにも行ったからだ。名古屋法律相談センターはすごく小さい事務所に見えた(奥に広いオフィスがあるのかもしれないが)。

名古屋法律相談センター - 愛知県弁護士会
https://www.aiben.jp/soudan/regional/nagoya/

僕の場合、最初から法テラス対応弁護士の中から候補を何人か決めていた。だからまず僕がすべきことは、その弁護士にコンタクトすることである。そこで無料相談をしてもらい、立替制度の申請もしてもらう。うまくいけば、そのまま受任依頼へと進むだろう。

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