愛知県内で『正欲』を上映しているのは、伏見ミリオン座と刈谷日劇だけだった。どちらに行くか迷ったが、先に散髪に行きたかったので午後からの上映の刈谷日劇にした。名前だけは知っていたが、初めて行く映画館だ。

刈谷日劇
https://kariyanichigeki.com/

名古屋市内に住んでいるとまず行くことがない刈谷市にある。名古屋駅からは JR で刈谷駅に行って乗り換え、名鉄で1駅乗って刈谷市駅で降りる。刈谷駅と刈谷市駅は混乱しやすいのでネーミングは直したほうがいいんじゃないかな。

刈谷に行くのは初めてだとおもっていたら、9年前に、妻と結婚する前に美術館に一緒に行っていた。刈谷の様子の記憶はまったくない。

名鉄刈谷市駅の真ん前にある映画館はボロい雑居ビル「愛三ビル」の5階にある。


名鉄刈谷市駅から見た愛三ビル。


斜めから見たところ。

エレベーターがあったが、階段で登った。途中階段の壁には映画のポスターなどがたくさん貼ってある。


階段途中にあった『正欲』ポスター。

僕は事前にネット予約をしていた。最近はミニシアターでもネット予約ができるのが普通になった。窓口だとキャッシュレス決済に対応していないことが多いので、僕はネットでクレジットカード払いをするのが好きだ。

ネット予約のクレジットカード番号の入力では、4桁ごとに自動で半角スペースが入って表示された。見やすくて、こういう細かい気遣いは好き。

チケットの発券機ははロビーにあるタブレットとチケットプリンターの簡素なものだ。予約時に発行される4桁の予約番号と電話番号で発券するのは多くのシネコンと同じだ。

1日に行ったのでファーストデイということで 1200 円だった。

映画料金改訂のお知らせ
https://kariyanichigeki.com/News/85

ロビーには自動販売機がある。持ち込み OK ということだろう。

スタッフは男性2人。普通におしゃべりに熱中していたので客かとおもった。

ロビーは狭いけどソファーはたくさんあるし居心地は悪くない。ミニシアターは居心地が悪いことが多いけどここは嫌いじゃない。


スクリーン入口のポスター。

スクリーン1での鑑賞だった。場内右前方にトイレがある。場内にトイレがある映画館は初めてかも。上映中にトイレに行く人がいたら気が散りそう。

ネット予約したら指定席だが、当日購入の場合は自由席のようだ。僕の座席には指定席であることを示す A4 のカードが置かれていた(A4 用紙をラミネート加工されたもの)。そのカードの置き場に困っていたら、スタッフが上映開始前に回収に来た。


指定席を示すカード。

上映開始時刻に学校のチャイムっぽい音楽が流れる。真っ暗になり、上映中は非常用ランプの点灯などはない(ミニシアターでは常時点灯しているところもある)。

映画の予告編が1つ流れて本編開始。シネアドなどはなかった。

エアコンの音が大きめなので、ときどき気になった。

座り心地は良くないので、お尻が痛くなった。

背もたれが低く、首が疲れる。

カップホルダーはない。ロビーで飲み物を買った場合は置き場に困りそうだ。

スクリーンは小さくやや上方にあるが、スクリーンと座席の間に広いスペースがあり、あまり見上げる必要はない。この広いスペースはイベントなどで使いやすそうだ。


スクリーン。

場内はスタジアム形式で後ろの座席ほど位置が高い。


場内の様子。右にトイレがある。

音量はやや大きめ。

名古屋市内から遠いのでこの映画館に行くのは乗り気じゃなかったけど、結果的にはいい映画館を開拓できた。ビルはボロいが映画館は小綺麗で、潔癖症の僕も嬉しい。

ただ問題は映画館の周りだ。何もない。JR 刈谷駅まで行けばバローとアピタが一応ある。刈谷駅までは名古屋から新快速で行けるので近いといえば近いが、田舎で電車の本数が少ないし、映画の待ち時間を潰すのが難しい。名鉄刈谷市駅まわりはコンビニすらない。この日は正月に行ったせいでバローは休みだったし。ある意味、この田舎の閉塞感は『正欲』のに合う映画館かもしれないが。

『正欲』のレビューでも書いたが、映画中に地震があった。

[映画]『正欲』(7回目) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-1-2a_film-review-seiyoku-7/

地震で名鉄線のダイヤが乱れているようだし、JR 刈谷駅まで歩いた。1駅だけで 1km 程度なので済んだのは助かった。

アピタで買い物や食事をしている間にダイヤが戻ってきたらしく、名古屋市内には無事に帰れた。

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