ハロー先生ドットコムのレッスンを受けてきた(2回目)

2週間前にハロー先生ドットコムの英会話レッスンを初めて受けたと書いた。

ハロー先生ドットコムのレッスンを受けてきた · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-02-29_the-first-hello-sensei-lesson/

きのうは2回目のレッスンを受けた。レッスン場所をスターバックスとすることになったので、スターバックスに行く練習をしたことも書いた。

スターバックス修行 · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-03-09_practicing-for-going-to-starbucks/

以前名古屋英会話クラブに行ったときも書いたとおり、フリートークの英語レッスンではイージーな表現ばかりに偏りがちだ。

参考:
名古屋英会話クラブに行った(2回目) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2024/2024-02-19_nagoya-english-conversation-club-2/

さらにもう一つフリートークの問題点に気付いた。間違いが放置されやすいのだ。先生は学習者のモチベーションを下げないために、細かい間違いをいちいち指摘しない。そのため本人は間違いに気付かない。

そういうわけで事前に、テキストを使った、新しいことを学ぶ形式でのレッスンを受けたいと先生に伝えていた。

今回は僕が教材を選んだ。あえて基本中の基本である、<発音>を勉強することにした。英語を勉強し始めて 30 年近く経つが、発音はこれまで「通じればいいや」と放置してきた。

しかし発音のような基本的なことをいい加減なままにしていると、グラグラな土台の上に家を建てるようなもので、英語運用のボトルネックとなる。間違った発音が固定されてしまう。語学において間違いが固定されることを fossilization(化石化)と呼んだりする。

だからこそ発音を今年こそ完璧にしておきたいと考えたわけだ。

教材としては Cambridge University Press から出ている ‘English Pronunciation in Use’ を使うことにした。以前同じシリーズの ‘English Grammar in Use’ を使って勉強してすごくためになったことがあるからだ。イギリス英語の教材だからちょうどいい。

Elementary(基本)、Intermediate(中級)、Advanced(上級)の3つのレベルがあるが、きちんと Elementary から始めることにした。

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しかし一緒にゼロから先生と勉強するといつまで経っても終わらない。‘English Pronunciation in Use’ はちょうど self-study 用にも使える教材なので、基本的に僕が家で自習をし、分からない部分だけを対面レッスンで質問することにした。そしてレッスン中に時間が余れば一緒に続きをやることにした。何しろ3冊もあるのでそれなりにすべてを終えるには時間を要するからだ。このアイデアを先生に事前に提案したら承諾してくれた。

しかしここで僕の潔癖症の問題が絡んできた。テキストを自宅と外で共有するのは嫌だ。そこでひらめいたのが、テキストをバラしてスキャンし、その PDF を iPad に入れて自宅およびレッスンで勉強することにした(もともとこの本は電子書籍版が用意されていないので iPad に入れるためにはスキャンする必要がある)。

テキストは Amazon で注文しレッスンの3日前に到着した。慌ててスキャンして勉強を始めた。レッスン日を延長してもらおうかなとも思ったが、先延ばしをすると緊張するだけなのであえて予定通りの日にやってもらうことにした。

とはいっても Elementary はその名の通り簡単なのですいすい進んだ。あまりに簡単すぎる部分は練習問題を飛ばしたりして要領よく進めた。そうやって、前日までにほぼ Elementary を終わらせることができた。

実際に勉強してみて、このテキストは改めてすごくいい教材だと実感した。上質なイギリス英語を勉強できる。これを何度も繰り返せばいい感じのイギリス英語を勉強できそうだ。

それと Elementary は簡単とはいえ、僕には難しい部分や理解があいまいな箇所があった。その箇所を中心に質問することにした。

さて、イギリス人の先生とはレッスンの打ち合わせなどはメールでしていた。でもちょっとした伝言などはメールだとまどろっこしくなる。いちいち Hello, 〜 で始めて Best regards, で終えることを繰り返すのは丁寧すぎて不自然だ。だから iMessage でのやり取りすることを提案したら OK してもらえた。やはりチャットのほうが気軽に連絡できるからいい。

もちろんメールのほうが長文を書きやすい。対面レッスン以外にも、メールでのやり取り自体も英語の勉強になるところがいい。メッセンジャーで外国人とやり取りすることはこれまでほとんどなかったので新鮮で楽しい。

それと僕は喋るのは得意ではないが、文章で英語を書くのは結構饒舌だし良い英語を書けていると思っている。それが自信になる。さらに最近は Grammarly という Chrome の拡張機能を入れて、スペリングや文法の間違いに気付けるようにしている。

Grammarly
https://www.grammarly.com/

初回レッスンはいきなり前日に先生から連絡があってレッスンをすることになった。だからほとんど準備ができなかった。しかし今回は特に3日ほど前から集中して英語の勉強をした。これまでメモしてきた英語表現のメモが膨大にあるので整理を兼ねてそれを見返したり、音読をバリバリやったり、家事をしながら英語のポッドキャストをたくさん聴いたりもした。特に音読はテンションが上がるから楽しい。音読のポイントはできるだけ大きな声で発音することだ。

そしてきのうのレッスンの当日を迎えた。一番緊張するのはレッスンを受ける前だが、前回ほどは緊張しなかった。スターバックスにあらかじめ行って雰囲気に慣れておいたこともあるし。それでもギリギリになると余計な緊張が増えるので、30 分前には行って待つことにした。iMessage でどのあたりに座っているのかと、帽子を被っていることを伝えて先生が見つけやすいようにした。先生は時間きっかりに到着した。

挨拶をしてすぐにレッスン開始となった。そのあたりはドライだ。

なお初回同様、最初にレッスン料金を支払った。初回はトライアルで 2000 円だったが、今回からは 3000 円だ。また封筒に入れて渡した。それと 24 時間前からのキャンセルは 50% の追加料金が発生すると言われた。やっぱりドライだ。

僕が用意していた質問は R の発音や N/NG の違い、イントネーションに関する部分だ。意外とそれだけで1時間を使った。10 分オーバーしてしまった。

今回わかったのは僕は R の発音がどうしても W になってしまうことだ。中学校の頃 R はウの口で発音すればいいと教わって以来その癖が付いているからだと思う。僕がなかなかうまく発音できず先生は苦労していた。

R の発音はライオンがうなるように発音すればいいらしく、二人でウーウーうなっていた。お気付きの通り、かなり騒がしい二人である。隣りの席の女性は途中からヘッドホンをしていたし、もう反対側の男性は席を立ちそれ以降誰も座らなくなった。

イントネーションに関してはイギリス人の先生にとっても難しいという。おそらくネイティブなら無意識でやっているからだと思う。先生はあまり気にしなくていいと言っていたが、でもイントネーションを理解することは話し手の感情をよく理解することに繋がるし、自分が話すときはより自然な会話になるし、ちゃんと使えるようにはなりたい。

特に日本語(他にはアラビア語やスペイン語など)の話者はイントネーションなく話すことが多いので、ある程度はイントネーションがないと無感情な話し方になりがちだ。

イントネーションは言語学的には文章の情報構造と絡んでいることを初めて知った(僕は大学時代言語学を専攻していた)。簡単なテキストだと思っていたら、結構学びも多い。

今回はレッスンに行くまではそれなりに緊張したが、レッスンを終えてみるとあまり緊張しなくなっていたことに気付いた。僕は今年語学に集中することしたが、それは語学力を伸ばすこと以外にも、新しい人と関わることで対人不安を解消したりコミュニケーション能力を高めたいと考えていたからだった。緊張しなくなったことで、自分の成長を実感できて嬉しい。

また、確かに教材を使ってレッスンを受けることは表現力や知識を広げることになるが、一方で「教わる」ことが中心になってしまう。僕があまりアクティブに話していないことに気付いた。one-way になりがちなのだ。次回からはラスト 15 分をフリートークにしてもらうなどして、僕がアクティブに話す時間を作ってもらうのもいいかもしれない。ラストをフリートークにすると時間調整もしやすいので、時間通りに終えることもできるし。

juicy details で話をするには、自分が言ったことに1、2文追加する意識を持てばいいと気付いた。それだけでずいぶん内容がしっかりしている印象を持ってもらえずはずだ。次回はこれを意識しよう。

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