6回目の『正欲』を観てきたことを書いた。

[映画]『正欲』(6回目) · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2023/2023-12-14a_film-review-seiyoku-6/

このときは上映時間の都合上、普段行かない伏見ミリオン座へ行ってきた。

伏見ミリオン座は 2019 年に移転している。移転後は初めて行く。移転前からこの映画館は好きじゃなかったので、避けていたからだ。ほんとうなら自宅から通いやすい場所にある映画館なんだけどなあ。

伏見ミリオン座 │ 伏見ミリオン座・センチュリーシネマ │ スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
https://eiga.starcat.co.jp/theater/million/

好きじゃない映画館とはいえ、移転前はこの映画館でこれまで 24 本観ている。ミニシアターというのは、シネコンで観れないような映画が観れるためだ。

伏見は滅多に行くことがないし、たどり着くまで少し迷った。伏見はオフィス街なので、場所的には仕事をサボって行きたくなる映画館だ。


伏見駅近くにある謎のルービックキューブ。


映画館外観。四角い出っ張った窓が縦に並んでいる建物。


映画館の入口前の感じは移転前と同じ感じのレイアウトだ。


今回観た映画。

移転に伴い変わったことのひとつが、オンライン予約に対応したことだ。今回はオンラインで予約していたのでロビーの自動発券機で発券をした。予約番号と電話番号を入力するのは通常のシネコンと同じだが、タッチパネルの感度が悪くて入力しにくかった。

発券用の端末のとなりには、チケット購入ができる端末もあった。一つにまとめればいいのに。

喫煙室あり。

イートインスペースが多いカフェやグッズ売店があるのは移転前と同じ。でもロビーが狭くなった。今回は平日の昼間に行って比較的人が少なかったのかもしれないが、混雑時はロビーがギュウギュウになりそう。移転前も動線が悪く、混雑時は行列が映画館の外にはみ出したりしていた。

僕が移転前の伏見ミリオン座を好きでなかったのは居心地が悪いからである。そして移転した現在も相変わらず居心地が悪い。ロビーが狭くて落ち着かないし、案の定僕を含めてロビー内をフラフラしているおじさんがいた。トイレ近くの変な場所に椅子が3つ置かれているので、そこがとりあえず休みやすかった。あるいは、ロビーではなくスクリーンのある階に上がって、スクリーン入口前のスペースが落ち着くかもしれない(あとで気付いた)。

売店では古いパンフレットなども売っている。

上映時間が近くなったので、今回鑑賞する「ミリオン4」がある3階まで上がった。階段で上がると2階から3階のあいだの階段が長くて疲れた。

開場は5分前ぐらいのギリギリになってからだった。もっと早めにしてほしい。3階には待ち合いスペースがあるが、ソファーの数が少なくて座れなかったし居心地が悪いので。

チケットは切り取れるタイプだったが、入場時のチケットは目視チェックのみ。

シネコンが 2000 円に値上がりしていたりするが、この映画館は大人 1900 円だ。

座席はミッドランドスクエアシネマなどと同じでレザーシート。トヨタのある街なので車の座席をイメージしているのかも。なお広島にもマツダの座席を使ってレザーシートにしている映画館がある。

最近の僕は前から2、3列目辺りに座るようにしている。今回は最前列にした。しかし前の席に座るのはシネコンだから OK なのであって、伏見ミリオン座のようなミニシアターではスクリーン位置が高く、スクリーンとも近いので、見上げる角度が急でキツかった。

真っ黒なシーンでかすかに見える程度だが、スクリーン中央から少し上あたりに5つほど薄い白い点が見えた気がした。今度行けばスタッフに聞いてみようか。

オンライン予約に対応したのは良かったが、移転でロビーが狭くなったし、ますます居心地が悪い映画館になった。僕が映画館を好きなのは、安心できる場所だからだ。『正欲』のセリフにもあったように、「ここにいてもいいよ」と言ってくれるようなところである。だから、居心地が悪い映画館は行く意味がない。伏見ミリオン座はよほどのことがない限り今後も行くことはないだろう。