[映画]『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を観て、その後考えたこと

5月に『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を観たことを書いた。

[映画]『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』 – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2023/05/04/film-review-nuigurumito-shaberuhitowa-yasashii/

その後気付いたことや考えたことがあるので、ここにメモしておこう。

本作は「やさしい」というミスリーディングな言葉を使っているからややこしい。映画に出てくる「やさしい」人たちは「敏感な人」「傷付きやすい人」であって、「やさしい」とは違う。原作ではそのあたりが掘り下げてあるんだろうか。

僕のこれまでの人生で、そういえばレズビアンは身近にいなかった。バイセクシュアルだという人は大学院生のときに会ったけど、東京の大学だったので、「さすが都会は違うなと」思った。

ぬいぐるみを持つ人がぬいぐるみが話している演技をすることってよくやる。僕もやる。でもこの映画では不自然なくらいにそういうシーンがなかった。最後のほうで「ぬいぐるみに話しかけられているみたいだね」というセリフを活かすために、あえて避けていたのかもしれない。

もう一つ違和感があったのは、ぬいぐるみを好きになったきっかけを誰も語っていないことだ。

あんな可愛い子のセックスの誘いをスルーするなんて! と思うけど、たぶん彼は童貞だろうし、「どうしていいか分からない」という気持ちは分かる。女の子のあの微妙な誘い方も日本人的でリアルだった。

ずっと主人公たちのことをのことを考えてしまうタイプの映画。今年のマイランキングのかなり上位になりそうだ。

はやく DVD なりで発売されないかな。上映はまだギリギリやってるぽいけど、遠方だから無理そう。

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