自分の頭で徹底的に考えるということ

最近は何か分からないことや知りたいことがあったときに、ウェブで検索することが当たり前になっている。

「ネットで調べる」などいう言い方をする人がいるが、本当の意味で「調べて」いる人は少ないのではなかろうか。

ネットで得た知識を得ることは自分の頭で考える要素がほとんどない。場合によっては何も考えていない。「ネットにこう書いてあった」と言い張り、そこで思考停止する人がほとんどだ。

「正しい答え」がアプリオリに存在すると考えるのは、日本の学校教育の悪しき弊害である。「答えは人から教えてもらうものだ」というメンタリティーから抜け出さなければならない。

僕は自分の頭で徹底的に考えることに最も価値を置いている。

だから世間の基準や相場は信用しない。ネットで調べられることは、しょせん世間の基準や相場である。人が言っていることだ。当然だけど、自分に合っているとは限らない。

僕もネットで調べ物をすることはあるけれど、参考程度にして最終的にはネットに書かれていたことと違う結論になることがある。ネットの情報に限らず、一般的に言われていることと違う結論に達することもある。

そういうときに、たとえどんなに他人と違っても、自分を信じることが大事だ。

そして人とずれているほど歓迎すべきだ。つまり自分オリジナルであるということであって、それは強みである。

別の言い方をすると、ゼロベースで考え、自分で試行錯誤するということだ。それは時間も掛かるし、お金も掛かるかもしれない。絶え間ない試行錯誤は労力を要する。でも大事なプロセスである。

自分で考えたことが間違っていることもある。でも、「自分で考える」という姿勢を持ち続けている限り、いつか自分の思考がアップデートされ、間違いは修正される。

自分を信じるんだ。

結局結論が出ないこともある。むしろそういう場合が多い。それはそれでペンディングにしておけばいい。そしてきちんとメモしておこう。未来の自分がきっとてくれるから大丈夫だ。

「人の意見を聞かないでいると独善的になる!!!」と言う人がいるだろう。なんでそう極端に考えるのかな。僕はそういう人は、これまでの人生で人の言うことを嫌々聞いてきたので、他の人にも「人の意見を聞け」と押し付けるハラスメントをしているんだと思う。

また、「つまり誰も信じないということですね!!!」と言う人もいるだろう。僕が言いたいのは、「人を信じない」ということではなく、「自分を信じる」ということにフォーカスしているんだ。

僕はこれまで、人の言ったことに(納得もせず、往々にして嫌々ながら)従ったことは、結局間違いだったことが多かった。特にサラリーマン時代は、「人に XYZ と言われたから」という理由で「変だな」と思いつつもそれに従っていた。それらはやっぱり「変」だったのだ。自分自身で考えたことに従うほうが正しかった。

自分の頭で徹底的に考えるために必要な思考力はネットをいくら見ても培われない。YouTube では得られない。人からちょこっと聞くだけでもダメだ。体系的な知識の獲得には主体的な読書が最適だ。

もっと本を読もう。

参考:
reactive にならない – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2023/01/18/be-proactive/

0ベース思考 | スティーヴン・レヴィット, スティーヴン・ダブナー, 櫻井 祐子 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon
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