本に付箋を貼りながら読むべきか問題
読書中に本にマーキングをするべきかという問題がある。下線を引いたり、付箋を貼ったりするようなことだ。
私は本に書き込みはしない。本は綺麗な状態で保存したいからだ。
その代わり付箋を貼る。内容的にいいなと思ったところ、あとでブログのネタにしたいところ、文章表現が気に入ったところなどだ。
本を読み終えたらパソコンへ転記し、ブログに公開したりする。個人的なメモとはいえ、公開することでブログ内検索ができるし、他の人にも参考になるかもしれない。
書籍からの転記には iOS アプリを使うと効率的だ。
[読書] 本からの転記に欠かせない「一太郎Pad」アプリ – 読書ナリ
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最近は朝3時半に起きるようになったことで読書時間が増えた。問題は、転記スピードが追いつかないことだ。転記をしてない本がどんどん溜まっていく!
転記をせずずっと付箋を貼りっぱなしにすると、付箋の糊が本に定着し、綺麗に剥がせなくなる可能性もある。安い付箋を使うとますますそうだ。
そもそも付箋を貼らなくていいという考えもある。勝間和代さんなんかは、マーキングしながら読書すると思考が制限されると言っていた気がする。特に再読の際はそうだろう。過去に引いた下線が、「ここが大事」と決めつけてしまい、それ以外の大事な箇所を見落とすかもしれない。もちろん、付箋を使えば再読の前に転記を終えていればいいんだけど。
一方、佐藤優さんなんかは、しっかりノートへ転記するのが大事だという。私は文筆業をしているが、確かにいい文章を一語一句転記すると自分の文章のセンスが良くなる感覚がある。
岡田斗司夫さんの『あなたを天才にするスマートノート』を読むと、アナログでノートを書くことは農業と同じだと書いてあったのが面白かった。メモはパソコンに書けば検索できるようになる、というのは工業的思考であり、手書きで書いて農業的に思考力をじっくり鍛えることのほうが大事だという。検索できるようにする必要はないそうだ。
読書も同じかもしれない。付箋を貼るのは、結局は後で検索するのが第一の目的だ。「あれはどの本に書いてあったっけ」と探すことは私はよくある。後で探したくなるようなことは、たいてい付箋を貼った箇所であり、それはブログに転記してある。本をすべて読んで探すより、ブログで一発検索できる方が楽なんだよなあ。
自炊で電子化した本なら、Fess を使って全文検索できるようにしている。
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付箋を貼るべきかどうか、ずっと悩みつつ、今日も付箋を貼りながら読んでいる。