先日 Zoom のセミナーに参加した。これまで保育園の保護者会で、双方向に会話をする会議スタイルの Zoom には参加したことがあったが、一方通行でのセミナースタイルの Zoom は初めてだ。

参考:
[子育て] Zoom で保育園の保護者懇談会、子育て講座に参加した – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2020/06/07/zoom-meething-with-childcare-centre/

Zoom は比較的ゴチャゴチャでしたアプリケーションだが、セミナースタイルだと自動的に参加者のビデオとマイクがオフになるようになっている。コンピューターが苦手な人でもなんとか使えるんじゃないかな。

さて、私はいつも YouTube を見るときは2倍速再生をする。1倍速だと遅くて聞いていられない。今回のセミナーもライブで鑑賞すれば直接質問ができたりするが、私はわざわざ質問をすることもなさそう。どんなセミナーであれ、「ありがたがって聞くようなもの」ではないと思っている。質問なんてするほどのことでもない。本当に質問をしたいなら、他の方法で調べたり、質問する方法をクリエイティブに考えればいいのだ。生で見てほしいという配信者のエゴに付き合っている暇はない。

そういうわけで Zoom セミナーは録画して後で見ることにした。録画さえしてしまえば、動画を変換したり、2倍速再生に対応したプレイヤーを使ったりして、いくらでも2倍速再生させる方法はある。

Zoom は配信者が許可をする設定をしなければ、参加者が録画をできないようになっているみたいだ。でも Mac の標準機能で画面録画ができるので、それを使えばいい。あるいは OBS などのアプリケーションを使っても録画ができる。

Zoomの録画は簡単!ミーティングで活用しよう|Zoom×日商エレクトロニクス
https://zoom.nissho-ele.co.jp/blog/manual/zoom-recording.html

Open Broadcaster Software | OBS
https://obsproject.com/ja

音声は BlackHole や Loopback 等のアプリケーションを使えば録画の際に音声を含めることができる。

GitHub – ExistentialAudio/BlackHole: BlackHole is a modern macOS virtual audio driver that allows applications to pass audio to other applications with zero additional latency.
https://github.com/ExistentialAudio/BlackHole

Rogue Amoeba | Loopback: Cable-Free Audio Routing
https://rogueamoeba.com/loopback/

Mac を使うなら Zoom の会議を録画することは可能だ。これは Zoom に限らず、FaceTime 等のビデオ会話アプリケーションでも同じように録画ができる。

そして実際にセミナーを録画してみたんだけど__失敗しました・・・。録画の途中で Mac がフリーズしてしまい強制再起動をするしかなかった。しかも音声の設定を間違ってしまい、音が入っていなかった。結局一部しかちゃんと録画ができていなかった。

私の Mac はある程度ハイスペックなマシンにしているんだけど、油断していろいろアプリケーションを立ち上げていた状態で録画をしてしまいフリーズしたようだ。

セミナーはアーカイブ動画が公開されるわけでもなく、結局視聴できなかった・・・。

ではどうすればいいか。Mac は関係ないアプリケーションを立ち上げないだとか、録画の設定を事前にテストしてしっかり確認するといったことは当然しよう。

さらにバックアップとして別チャンネルでも録画をするべきだ。そう、iPad でも同時に録画することにしよう。Zoom はセミナースタイルの場合は複数台での視聴もできる(会議スタイルの場合は配信者の許可が必要なので複数台での視聴はできない気がする)。Mac と iPad で同時に視聴し、それぞれで録画すればいい。

前述の通り、Mac での録画は多少コンピューターに慣れていれば問題なくできる。問題は iPad での録画だ。

iPad は標準で録画機能がある。Settings アプリで「Control Center>INCLUDED CONTROLS」に「Screen Recording」を追加しておくと、コントロールセンターに録画ボタンが表示される。それをタップすると録画が開始する。

しかし仕様上、録画に音声が含まれない。アメリカの一部の州で通話の録画が法律的に問題があることと関係しているっぽい。

iPad で音声を含めて録画をするには、iPad の標準機能で音声なしでの録画をし、別途音声を録画するしかないようだ。その後映像ファイルと音声ファイルをパソコンで統合する。統合の編集作業は手間かもしれないが、最近は動画編集をする機会が増えた私には特に面倒に感じることはない(やらなくてすむなら、やりたくないけれど)。

iPad での録音はセミナースタイルのような相手の音声のみの場合と、会議スタイルのような相手と自分の両方の音声がある場合の2種類のパターンがある。

相手の音声のみの場合は、iPad のイヤホンジャックと録音機の入力端子をケーブルで繋いで録音すればいい。

相手の音声と自分の音声の両方の場合は、手っ取り早いのは iPad と自分の間に録音機を置いて、自分の声とスピーカーからの相手の声を録音する。

しかしもっとこだわって、相手の声と自分の声の録音のチャンネルを分けようとすると途端に手間になる。

iPad とケーブルを接続して相手の声を録音する録音機と、自分の声を録音する録音機の2台の録音機を使えば実現できる。

(1)iPad (相手の声)–> ケーブル –>【録音機1】
(2)(自分の声)–>【録音機2】

しかし音声ファイルが2つになるので後で動画と同期する編集作業が少し大変になる。

楽な方法は、多チャンネル録音に対応した録音機を使うことだ。つまり、ケーブルで繋いだ iPad の相手の音声と録音機のマイクで録音する自分の音声を同時に別ファイルとして録音できる録音機だ。これなら1台の録音機で済む。

iPad(相手の声)–> ケーブル –>【録音機】<– 自分の声

うーん、無駄に高度なことをしたくなる私は多チャンネル対応の録音機が欲しくなる。

買ってしまいました><

ということで、新しい録音機を使った Zoom の録音について次回また書こうと思う。

(続く)