去年の私は毎日のルーティーンとして、読書とオカリナ練習をしていた(オカリナは現在はやめている)。

それらをどれくらい頑張っているかを可視化するため、日付を付与した表のようなものを作り、実行した日は色を塗りつぶしていた。これは要するに Habit Tracker(習慣のチェックリスト)である。

もちろん読書やオカリナ練習ができない日だってある。そういう時は後追いで次の日に2回オカリナ練習をする、といったこともあった。後追いでやったら、別の色で塗りつぶし、区別していた。

読書とオカリナ練習はやりたいことである。でも、「抜けた日分を取り戻さなければ」と思うと want to だったものが have to に変わってしまう危険性がある。

だから、月が変わったら、前月の抜けがあった日のことは「なかったこと」にしている。新しい月はリセットしてまた普通にルーティーンを始めるのだ。

こうするようになって、ずいぶん楽になった。往々にして私は完璧主義に陥るので、意図的にこういう仕組み作りが必要なのだ。

世の中では「反省せよ」などといって過去を振り返らせようとする人が多いが、それはエフィカシーを下げる行為である。なかったことにして過去を気にしないことも大切だ。