私がカメラというものを持つようになったのは大学生からだった。

でもデジカメって気軽に撮影できない。カメラを撮る習慣がなかった私がいきなりひょいひょい撮影をするわけではなかった。イギリスに留学していたときの写真が少ないのも、カメラがまだ身近な存在ではなかったからだと思う。

それが変わったのは iPhone を使い始めてからだと思う。デジカメより気軽に撮影できるし、SNS やなんかを始めることでますます写真撮影が普通になってきた。

とはいってもデジカメも結構使ってきた。これまでたくさんのカメラを所持してきたことについては以前書いた。

私のデジカメ遍歴 – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2017/01/13/history-of-my-camera/

現在は iPad Pro 9.7" がメインのカメラだ。写真を共有することを考えると、デジカメよりも iPad のほうがカメラとして使いやすい。

一応デジタル一眼レフカメラも持っている。義理の父が亡くなったときに形見分けとしてもらったものがある。でも、大きいし、デジイチでの撮影は設定が難しいし、避けていた。

子どもが生まれてから1年半ほど経つが、現在はかつてないほど大量の写真を撮るようになった。親とはそういうものである。

大量に写真を撮るようになると、カメラとの付き合い方が変わってきていることに気付いた。

たしかに写真を共有するには iPad での撮影が楽だし便利だ。しかし、iPad の端末内に保存できる写真には容量の関係で限度がある。さらに、子どもの撮影は動画もやたらたくさん撮る(動画をたくさん撮影する習慣は子どもが生まれてから付いた)。

iPad の容量限界があるので、これまで定期的に写真を Mac に移行してきた。移行後に OneDrive 等のクラウドストレージにアップしてアーカイブする。確かに多少面倒だ。でも、仕方がないことだ。最終的にクラウドにアップするので、データを安全に保存できるし。

そしてその手間が許容されてきたのは、写真の枚数が「適量」だったからだ。これが子どもが生まれることで、写真と動画がどんどん iPad に溜まってくる。写真と動画が多いと Mac やクラウドへのファイルの移動が億劫になる。それが億劫なので、写真や動画撮影に心理的ストップがかかってしまったら本末転倒である。

それを解決するにはどうすればいいか。あまり使っていなかった、デジイチを活用するのだ。デジイチなら SD カードの容量や枚数を増やすことでいくらでも撮影ができる。

大量の写真の場合、SD カードを介した Mac へのファイル移動は、iPad・Mac 間を AirDrop でファイル移動させるよりも楽だったりする。

そう、大量の写真・動画撮影をするならば、デジカメの方が気兼ねなく使えるわけだ。

ということで、デジイチを引っ張り出して、最近は積極的に撮影している。設定は確かに面倒だが、徐々に勉強して綺麗に撮れるようになりたいとも思っている。

デジイチだと適切なライティング環境ではかなり綺麗に撮れる。iPad をはるかに超えた画質になる。こういう写真で子どもの記録を残せるのは嬉しい。

ただ、一昔前のデジイチであるせいか、動画撮影に関しては手ブレ補正がちゃんと働かない。手ブレ補正は iPad の方が優秀だ。カメラを固定しない環境では iPad で動画を撮る方がいいかもしれない。