[レビュー][分解] ライン精機 電子式数取器 DK2300
数取器をいろいろ探し試していることについて、これまでブログに何度か書いた。
次に買ってみたのが、「ライン精機 電子式数取器 DK2300」だ。
この商品はこれまで買ってきたダイソーや eBay の商品と違い、値段が高いので(1355 円)、最終的に求める商品がなければ買おうと思っていた。結局まだいいものが見つかっていないので買うことにしたわけだ。
箱の中身は本体および説明書。 説明書は片面が日本語、もう片面が英語だ。 紐の長さは 48cm(まっすぐ伸ばした状態。すなわち全長 96cm だ)と長め。人によっては縛ったりして短くする必要があるかも。 裏面。S ボタンを長押しすることで、電源をオン・オフできる。先日買った eBay の数取器のようなオートパワーオフでないところが助かる。
参考:
[eBay] 指用数取器 – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2020/11/06/digital-finger-ring-tally-counter-at-ebay/
この数取器はかなり高機能で、4つのモードがある。
(1)「加算減算カウンタ」
普通のカウントアップおよびカウントダウンができるが、前回、および前々回の履歴を同時に表示させることができる。あらたにカウントを追加するには前々回分から削除されていく。
単純にカウントするだけならこのモードを使えばいいだろう。デフォルトでこのモードになっている。
(2)「演算(和・差)表示付2連式加算カウンタ」
2種類のカウントを同時に行うことができる(りんごの数とみかんの数を同時に数えるような感じ)。それらの数の和あるいは差をリアルタイムで表示できる。
これは何らかの対戦ゲームで使えそう。2人のプレイヤーの点数を別個にカウントできる。その場合和と差は使わないかもしれないが。
(3)「3択(3者択一)加算減算カウンタ」
3種類のカウント(加算 or 減算)を同時に行うことができる。まずどれをカウントするかを S ボタンで選択するので(1、2、3から選ぶ)、(2)のように簡単に同時カウントはできないが、このモードでは3者のカウントができる点で優れている。
(4)「メモリー付加算カウンタ」
最大 59 件のカウントを保存できる。これはカウントダウンはできず、カウントアップのみだ。現在カウント中の数値のみリセットさせることができる。
メモリから呼び出したカウントは追加カウントや個別リセットはできない。一括リセットのみだ。
大量のカウントを行う際に使える。小学校のクラス全員のカウントをするような状況かな。
電源を入れた状態。画面は見やすいと思う。高機能なのはいいんだけど、モードを切り替えるには裏側のパネルをねじを回して外し、中のツマミを変更する必要がある。簡単に切り替えできないのが不便だ。
写真の赤い部部分のツマミでモードを切り替える。ボタンを押すとビープ音(「ブザー」と呼ばれる)が鳴るが、オフにできる。リセットボタンを長押しすればいい。ただ、私は念のため、スピーカー部分にマスキングテープを貼ることで絶縁し間違って音が鳴らないようにした(映画館で使いたいので)。
蓋側にスピーカーが付いているので、そこにマスキングテープを貼って絶縁した。これは商品としてのレベルも高く、映画館で使えそうな気がしたが、問題に気付いた。ビープ音はミュートにできるが、ボタンを押したときに物理的にポコっと音がするのだ。そこまで大きな音ではないが、映画館の静かなシーンでは周囲に聞こえてしまうレベルだと思う。これでは迷惑だ。
この音を消せないものかとさらに分解してみた。
ボタンの音は丸い部分から鳴っている。基盤に直接埋め込まれているので、これを改造することはできなさそう。
せっかく高い数取器を買ったのに、これも映画館では使えなさそうだ・・・。
その他の写真はこちら。
https://dokushonary.material.jp/pics/#16036912399513