[読書メモ]『ロンドン 食の歴史物語』
- 読書
- 2020/08/02 Sun 07:22
p28
イギリス原産の唯一のスパイスはマスタードである。
p57
フォークが一般に定着するのは十七世紀も終わりに近くなってからだった。
p57
おおかたの意見によれば、イギリスの肉のなかで最高に旨いのは鹿肉だった。
p112
ストランドのトワイニング・ティーショップはロンドンで最も古い紅茶の店であり、いまも創立者の一族が保有し、場所も 1706 年の創立時から変わっていない。
p173
チョップハウス(肉専門レストラン)
p175
チョップハウスのシンプソンズ・イン・ザ・ストランドは、1818 年にチェス・プレイヤーのための店としてオープンした。いま世界中で使われているルーク、ポーン、ナイトといったチェスの駒を最初に採用したのはまさにこの店だったのだ。だが、やがてこの店はグリルした肉料理の味のよさで評判になり、ロンドン一旨いといわれるようになった。
p180
うまいディナーのあとでは、人はどんな相手でも許してしまう。たとえ親戚であろうと。
(オスカー・ワイルド 『つまらない女』1894 年)
pp191-192
人脈がなくても、とびきりの美女であれば一時的にこのサークルに加わることができた。
p231
缶詰である。ガラス容器に入れて煮沸するという食料保存の原理は、19 世紀初頭のフランスで発見されていたが、初めて実用となる食品の缶詰が作られたのはアメリカだった(缶詰をさす英語 tin は「錫・ブリキ」を意味するが、実際の缶は鉄でできていた。
p252
ミュージックホールの真の後継者といえばもちろん映画館である。