[読書メモ]『勉強法 教養講座「情報分析とは何か」』

p9
高校の先生には『就職はどうするの』などと言われたのですが、『大学は就職予備校ではないから、好きなことを学ぶべきだ』という、父の言葉に後押しされて神学部に来ました[。]

p20
ローンウルフ（一匹おおかみ）

p30
[インテリジェンスにとって]人材のプールは基本的に軍と大学院です。

p31
二重忠誠

pp32-33
わかることしかメモは取れないので、メモを取ることによって、自分の名嘉で自然に仕分けができてきます。ここまではわかって、ここからがわからないと。IC レコーダーを置いて聞き流していたら、わかっているかわかっていないか不明瞭になります。知っていることと知らないことを分けるのは、インテリジェンスの技法の中でも非常に重要なことなのです。

p34
これからは再び、ヨーロッパを知らないといけない時代になってくる。ヨーロッパとアメリカの差は大きくなる一方です。アメリカでは Ph.D. を持っているインテリでも、ギリシャ文字を読めない人はたくさんいます。一方、ヨーロッパのインテリでギリシャ文字、ラテン語を読めない人は一人もいません。

p35
ラテン語・ギリシャ語に目を向けると、世界が広がることを実感できます。

p35
なぜ[語学の]勉強時間が通算 10 時間でいいかというと、大学のときの第二外国語のことを思い出してください。あの勉強時間は実質 10 時間ぐらいなものです。

p36
物語が欲しいから、すぐ陰謀論に飛びついてしまう。

p80
今どき珍しい二段組です。[…]しかもかっちりした論文というより、引用箇所の多い、研究ノートのかたちになっています。我々勉強する人間にとっては、とても便利です。この人独自の考えがどこにあるのか、どこまでが誰のどういうものを引用しているのかが、よくわかるからです。

p84
なぜ、先に講義の概略をざっと話すのかというと、漆塗り方式を意識しているからです。

p89
ロシア語のウィキペディアは、基本的にはドイツ語のウィキペディアに近い。どういうことかというと、ドイツでもチェコでもロシアでも、知識人と大衆が分かれているからです。ウィキペディアの学術的な内容や政治に関して、一定の水準未満の人間が書き込むことは、文化としてやらない。だから２ちゃんねるのようになりません。[…]ロシア語のウィキペディアは一定の水準以上のものが維持されているため、役に立つのです。

pp99-100
現在も、インテリジェンス能力がいちばん高いのはイギリスです。

pp110-111
皆さんの中で、子どもさんやお孫さんがゲームに熱中していたら、遮断を考えたほうがいいでしょう。特にいつも更新を強いるようなソーシャルゲーム系はやめさせたほうがいい。近未来において、あの種のゲームには、何らかの法的規制がかかると私は思っています。あれはアヘンと同じ効果があるからです。／漫画は構いません。漫画は読書につながっていく可能性があるからです。しかし、テレビは見る時間を制限し、ゲームは極力させない。最初は子どもに泣かれるかもしれませんが、10 年、15 年後には必ず感謝されると思います。

p123
だいたい中学３年から高校２年ぐらいまでの学びが、教養の基本形になっているからです。

p143
電子書籍はなぜ iPad ではダメなのか。なぜスマホではダメで、キンドルでないといけないのか。それはキンドルが不便だからです。

p146
キンドルは２冊目を入れたらいいと思います。紙の本で線を引き、チェックを入れて読み、これは常時携帯をしたい、と思う本だけを精査してキンドルの中に入れておくのです。

p153
重要なのは、どれぐらいの時間をかけるかという、時間の経済を考えることです。

p155
歴史は同じ形では反復されません。しかし構造は似た形で反復されます。

p169
外国語に関しては、とにかく文法と単語です。

p179
事実のどこを摘まんでいくかということです。

pp200-201
新聞の切り抜きには、すぐに日付を入れておくことです。重要なのは年号まできちんと入れること。

p210
予備校の勉強法の本は２通りあります。１つは実際の勉強の技法を示す本、もう１つはやる気を出させる説教本です。

p219
日本では百科事典を読み込む行為を馬鹿にする風潮があります。百科事典的な知識だなどという。

p233
やはり単語の暗記はしたほうがいいです。それも単語カードを使う。メモ用紙に何度も同じ単語を書く、そういう旧来型のやり方で覚えたほうがいい。