教会で幼児祝福式を受けてきた
うちのワイフはクリスチャンなので、子どもの頃から教会に通っている。春に子どもができたこともあり、教会の「幼児祝福式」を受けたいという。これは新生児を教会で祝福し、親としての責任を約束するものだ。
幼児祝福式は毎週日曜日の朝に行われる「主日礼拝」の中で行われた。
といっても簡単なもので、牧師さんによるお祈りと宣誓を行うだけだ。その間、夫婦および赤ちゃんは前に出る。200 人ぐらい参列者がいるので、それなりに緊張する。
宣誓は「子どもを責任持って育てることを誓いますか」と聞かれるので夫婦で「誓います」と言う。また参列者も夫婦と子どもを見守ることを誓うかと牧師さんが聞くので、参列者全員で「誓います」と言う。そんな感じだ。
その後、夫婦で一言コメントを言うようにマイクを渡された。特に話す内容を用意していなかったけど、「最近はウンチを爆弾のようにする」「最初の頃はウンチの量が少なく、いい香りがして、舐めちゃおうかなと思った」「1日 50 回ぐらい『かわいいね』と言っていたけど、最近は激減して1日 47 回ぐらいしか言わなくなった」などと言ったら、それなりにウケたのでよかった(私はマイクを渡されるとギャグを言いたくなるタイプ)。
実はもう一つ次のようなことを言いたかった。東大の社会学者の上野千鶴子さんが「子どもは3歳までに一生分の親孝行をする」と言っている。すなわち、3歳を過ぎてから、子どもに親孝行せよと要求したり、逆に子どもの方から「親孝行しなければならない」なんて考えなくていい。子どもは「いるだけで感謝すべきもの」であり、無条件で愛すべきものなのだ。だから「こうこうこうしないとダメな子」などと決めつけたり、勉強をしなかったり言うことを聞かないと悪い子だなどと言ってはいけない。これは(最近はすっかり忘れてしまっていたけど)夫婦についても同じで、配偶者は「いてくれるだけで素晴らしいこと」なのだ。「こうこうこうしないとダメな妻/夫だ」などと思ってはいけない。こういうことを言いたかったけど、話が長くなりそうなのでやめておいた。
普通は幼児祝福式中に赤ちゃんは泣き出したりするらしいが、うちの子はだいたい静かにしてた。
教会は年寄りが多いので「食べちゃいたい」とか「欲しい」とか言われるので「ダメです!!!」と言うのが大変だった。
またこの日は偶然夫婦で同じ緑色の服だったので、ちょっとからかわれたりした。
礼拝堂は2階だが、幼児のいる人も落ち着いて参加できるように3階に専用の部屋が用意されている。ガラス張りで泣き声とかが漏れないし、おもちゃがあったりする。幼児祝福式以外の時間はそこで礼拝に参加した。