自炊代行サービス BOOKSCAN の裏技
- 読書
- 2019/01/14 Mon 06:51
年末にたくさん読書したので、本棚の本がずいぶん増えてしまった。スペースの制約があるので、久しぶりに自炊をして PDF 化することにした。
自炊で利用するにはいつもの BOOKSCAN だ。本を送ると裁断とスキャンを代行してくれて、後日電子ファイルでダウンロード可能となる。
電子ファイルは単に PDF 化されるだけでなく、ePub、Kindle ファイル、あるいは iPhone や iPad 向けに最適化された PDF 等でもダウンロード可能だ。私は変換されるよりオリジナルレイアウトで読みたいので、普通の PDF だけをダウンロードしている。PDF は主に iPad のGoodreader アプリで読む。Goodreader は線を引いたりできるし、さらにページ送りが縦方向なので縦書き横書き関係なくページをめくりやすい。ページ送りが continuousではなく(=ページがぬるぬる連なるのではなく)、1ページごとめくれるのもいい。
これまで多数の本を BOOKSCAN でPDF にしてきた。今回 BOOKSCAN で自炊をするとこれまで BOOKSCAN で自炊してきた本が 1000 冊に到達することになる。BOOKSCAN のおかげで自宅のスペースでは到底置けない本を「所有」できている。BOOKSCAN 様様だけど、よく考えると自炊なんて非常に馬鹿馬鹿しい行為だ。本来ならば出版社が Kindle 版なり PDF なりで本を出せばいいんだよ。そのほうが断然多くの本を読者がリーチできるので、もっと本が売れる。在庫リスクもないし絶版本もなくなり、必要なのはサーバーコストだけ。DTP(デスクトップパブリッシング)が普通になった現在では電子化も簡単。出版社にとっても読者にとっても著者にとってもいいことだらけのはず。21 世紀になって 20 年になろうとしているのに、いつまで紙の本にこだわるのだろうか。
さて BOOKSCAN を長く利用してきて、私なりの裏技的利用方法を見つけたので紹介しよう。
(1)本を送る際は、カバーをはずし、しおりは抜くようにしている。カバーもしおりも一緒に送れば BOOKSCAN が処分してくれるけど、特にしおりは万が一 BOOKSCAN 側で抜き忘れたらスキャンのトラブルの原因となる。だから念のため自分で抜いている。さらにカバーはバックアップを兼ねて一応手元に置いている(スキャン完了後には捨ててしまうんだけど)。何ならカバーだけ部屋にディスプレイするのもいいかもしれない。
(2)BOOKSCAN は通常会員、限定プレミアム会員、プレミアムライト会員の3種類がある。しかし、通常会員はスキャンまでの待ち時間が数ヶ月掛かり実質使い物にならない。だから限定プレミアム会員あるいはプレミアムライト会員になることになる。
限定プレミアム会員は BOOKSCAN のサイト内で単に「プレミアム会員」と書かれていることもあるが両者は同じものである(統一しないと利用者は混乱するじゃないか)。
プレミアムライト会員は限定プレミアム会員退会者向けに案内される、その名の通り限定プレミアム会員の機能制限版だ。通常会員がいきなりプレミアム会員ライトにはなれない。料金が安くなる分1ヶ月のスキャン数が 10 冊までとなる。
限定プレミアム会員もプレミアム会員ライトも月額料金が発生し、指定冊数までスキャンができるが(前者が 50 冊まで、後者が 10 冊まで)、スキャンする本がなくなれば通常会員に戻ることができる。通常会員なら月額料金が発生しない。そしてスキャンする本が発生したら再び限定プレミアム会員やプレミアム会員ライトに戻ることができる。そういう風に月単位で会員ステータスを切り替えることができる。ただし、料金は自動更新なので、1月だけスキャンしたいと思ったら、スキャン後に通常会員に戻る処理を忘れないようにしなければいけない。
この会員ステータスの変更は、実は一旦プレミアム会員ライトになれば、通常会員から限定プレミアム会員だけでなく、プレミアムライト会員に直接なることができる(通常は一旦限定プレミアム会員にならないとプレミアム会員ライトになれない)。一度プレミアム会員ライトになれば、通常会員に戻っても、50 冊もスキャンする本はないけど 10 冊だけスキャンしたいということができる。
(3)自炊は何も読み終わった本だけをスキャンする必要はない。これから読む本だってスキャンすればいい。すなわち PDF 積ん読である。積ん読は紙の本だけじゃないんだよ。。。
(4)私は本は新品で読みたい派だ。汚れた中古の本よりも綺麗な本で気持ちよく読書したい。時々、 Amazon で絶版となった本でも読みたい本がある。中古として購入可能だけど、中古はイヤ。。。そんな時は中古の本を BOOKSCAN で PDF にすれば、当然デジタルデータなので汚れた本を読まなくて済む! さらに中古の本は1円とかで売っていたりもするし(実際は送料で数百円加算されるけど)、Amazon での注文の際に BOOKSCAN を配送先に指定すれば私は中古の本に触れる必要すらない!
もちろん何でもかんでも自炊しているわけではない。頻繁に参照する本(シャーロック・ホームズ・シリーズなど)や参考図書系、技術系の本、自分以外の家族も読む本、本棚に置いておくと元気が出る本などは家に置いている。