[読書メモ]『心を上手に透視する方法』
p2
無限の可能性をもつマジックのとりこになり、お小遣いをすべてマジックのために使った。
p6
数年後、このときのことをジークフリードに話すと、彼は感動して、僕と一緒にすぐにタバコを吸った__つまり友情の証というわけだ。
p8
僕はある講演者のスピーチを通訳していたのだが、ある瞬間から、講演者が次に何を言うのか、正確にわかるようになったのだ!
pp26-27
私たちの視覚器官は1秒に約1ギガバイトの情報を受け取っている。/これは、たとえば書籍にして約 50 万ページ分のデータに相当するほど膨大な量である。
p28
情報が多すぎると、確実に影響が出る。そしてその影響は、催眠誘導のテクニックとして利用されることさえあるのだ。
p29
自分の名前に反応することが身体にしみついているからだ。
p31
私たちは無意識のうちに相手のイメージを自分の期待に合うようにつくり上げてしまうのだ。
p44
第一印象とは、限られたことを表すほんの一部であるということも、いつも頭の片隅に入れておくとよい。
pp49-50
だから、どんな出来事に対しても柔軟な姿勢で、あるいは新しい方法で対処するよう、粘り強く努力するといい。/そのように、どんな変化が起きても無条件に受け入れ、まずは先入観をもたずにありのままに受け止めるといい。そこから、状況をどのようにとらえるのか、選択することができる。/だから何事も、すぐによいとか悪いとか、決めつけないでほしい。レッテル貼りをしないでほしいのだ。そうではなくて、「ただ単に事実はこうなのだ」と自分に言い聞かせてほしい。制限を設けないことにより、「自分が物事をどうとらえたいか」ではなく、物事をありのままにとらえることができるのだ。/そうすることによって、ほかの人に責任を委ねるのではなく、いつでも自分に責任をもつことができるようになる。我が身にふりかかった状況の原因を、他人ではなく、自分の中に探すようにしていれば、いつでも
人生の手綱を自分の手で握っていられる。どんな場合でも適切に冷静に反応することが可能になる。
p67
何をどのように伝えるか、つまり内容と身体言語や声のトーンが合っていないとき、それを「内的不一致」と呼ぶ。だから対話をするときは、身体言語と声に気をつけて、話の内容と関連づけてほしい。すると、会話の中で何か一致しないことがあったときには、それに気づき、言葉だけに注意を向けているよりもずっと多くのメッセージを受け取ることができるようになる!
p99
通常、心からの微笑みは、つくり笑いよりも持続時間が長いことだ。本物の微笑と違い、つくった微笑みは不意に終わる。
p103
タイミングをずらしてミラーリングをすることである。つまり、相手が姿勢を変えたらすぐ、さっきまで相手がとっていた姿勢を真似する。たとえば相手が組んでいた腕をはずしたら、今度はあなたが腕組みをするといった具合に。
p110
ここで新たに、身体言語は機械の取扱説明書のようにわかりやすく使えるわけではないというジレンマが現れる。身振りやしぐさだけでは、その人のことをすべて推測することはできないのだ。さまざまなことを関連づけて考えることがとても重要になる。
p128
実験を行う人間が、ハンスがこんな行動をとるのではないかと期待する態度が、実験の結果に決定的な影響を及ぼすということが証明されたからだ。
pp136-137
「世界は、あなたが考える通りにある」という基本原則に基づいて反応し、自分の問題を有意義に解決できるように、物事を俯瞰できるか。
pp149-150
もし、ただ試験に合格したいと思っているだけだったら、十分ではなかっただろう。また、試験に合格するところをイメージしているだけでも、不合格になっていたと思う。僕は、自分で思いついたイメージを思い浮かべることで、毎朝、自分自身のターボエンジンを始動させたのだ。試験がうまくいくことを絶対に疑わなかった。そして「受かりっこないよ」などという声には耳を傾けなかった。
p184
名前を呼ばれるのは、結構うれしいものだ。だから、これからはほかの人の名前をもっと呼んでみてほしい。
p186
たった今から、誰かと知り合いになるときには、初めて会ったその場で名前を覚えてしまうと決意すること。それだけだ。
p198
「誰か」は、特定の個人への結びつきがないから、弱い言葉である。
p206
誰かが文の終わりに声のトーンを上げたら、その後にまだ何か話が続くと、聞いている側は予測するものだ。
p208
誰かに影響を与えたいときは、話をまくし立ててはいけない。
p212
手相占いや占星術、星座占いも含めて、性格分析は、特定の個人について出されたものでなくても、当たることがあるという結論だ。その人自身が、その内容が当たっていると思えばそれで十分なのだ。
p216
バストの形から性格を占うなんていうことを思いついたいかさま占い師もいる! 人生なんて、いくらでもおもしろくなるものだ。
p220
念頭に置いておくといいのが、誰もが自分のことを話すのが好きだということだ。
p222
相手は無意識のうちに自分に当てはまることを選び取っているということだ。
p227
バーナム・ステートメントとは、大半の人が自分のことだと感じる文のことを言う。
p232
自分にとって重要なことには耳を傾けるが、それ以外のことは記憶から消えていく。
pp233-234
知識を秘密にしておくことではなく、これを人が理解して活用する気になってもらうことです。
p241
自分の想像力に自分で制限を加えなければ、どれも可能だ。
p242
マジックの世界には限界がない。
p243
ひたすら繰り返せば弾けるようになるというのは、大きな勘違いです。
p244
背後には数多くの識者が隠れていて、ヘルメス・トリスメギストリスという名前に彼らの教えが凝縮されたのだろう。
p244
思考の的を絞れば、ほとんどの夢や目標を達成することができるということだ。
p246
目標にたどり着く道は、いつでも複数あるものだ。
p259
ほとんどの場合、5分ほどして、何か特別のことをしているときにやっと、適切な返答を思いつくものだ。しかし言い返すには遅すぎる。
p264
誰か大切な人が喜びそうなものを見つけたら、僕はそれをすぐにプレゼントすることにしている。ほかのことについても同じだ。つまり、先送りにはしないで、今を大切に生きるということだ。
p265
「何かしようと思っていることがあったら、72 時間以内にとりかかるべし」
p273
どんな問題でも、答えは複数あるということだ。/多くの人が、答えは一つしかないと思い込み、何か一つの方法でうまくいかなかったらあきらめてしまう。そうではなくて、うまくいくまで少しやり方を変えてみればよいのだ。
p273
他人に対して思いやりのない方法で成功しても、その結果として他人があなたに対して思いやりをもたなくなる可能性が高い。