[読書メモ]『新型出生前診断と「命の選択」』

p16
人生の選択の中には、「気軽には選べない」「選ぶプロセスが決して楽しくない」「決めた結果に満足できるかどうかも不確か」「もし選択を誤ったら取り返しのつかないことになる」といった性質を持つものもある。

p96
誰ものが「そこで決めるのは当事者自身」と本人やパートナーの医師を尊重しようとするが、「自己決定は、本当にその人の決定と考えてよいのか」という本質的な問題も残る。/私たちが決めることの中には、そのときは「これは私の意志による決定」と思いこんでいても、後になって考えると誰かの影響や世間の雰囲気で決めていた、というものも少なくないのではないか。

p97
せめて「自分で決めたことなのだ」という実感をなるべく強く持てるようにすること。

p128
精神医学的には、恐ろしいことの対象がはっきりしている場合を「恐怖」と呼び、それがはっきりしない場合を「不安」と呼ぶ[。]

pp136-137
「人間、とくにこれから生まれてくる人間は、健康であればあるほど望ましい」という考えは、容易に「そうでない人間は、生まれてきたり、生き続けたりする価値がない」という考えと結びつきやすいからだ。

p141
ある目新しい技術が登場すると、まずはもっとも高いニーズを持つ人のみがそれを特権的に利用でき、次いで「お金さえ出せば誰もが利用できる」となり、その次に「より安いお金、簡単な方法で誰もが利用できる」という順番で普及していくはずだ。

p188
「日本ではこういうディスカッションじたいを避けてきた」

p198
この先、医学がさらに発展して、「わかることの多さ」と「できることの少なさ」のギャップが埋まったら、ほとんどの問題は解決するのだろうか。

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