[読書メモ]『バスカヴィル家の犬』(創元推理文庫)
- シャーロック・ホームズ , 読書
- 2018/04/11 Wed 07:30
p53
世のなかってのはね、わかりきってることだらけなのさ__だれひとりそれについて、多少なりとまともに考えてみたことがないというだけのことでね。
p65
要するにそれがわたしの趣味、得意の分野だからですよ。
p68
しかるに、ホテルに常備してあるペンやインクとなると、これはどなたもよくご存じのように、満足のゆく状態であるほうがむしろ珍しいくらいだ。
p81
どこかボンド街の画廊へでも行って、ホテルでの約束まで、時間をつぶすこととしようよ
p154
先史時代の頭骨をひとつ見つけて、有頂天になっている。かくもひたむきに一つ事に熱中できる人間というのも、めったにあるまい!
p194
私の場合、なにかひとつ取り柄があるとすれば、それはあくまでも常識人であるということであって、どう説きたてられようと、そんな迷妄を信じるわけにはいかない。
p203
ことに、ご婦人がからんでいるとなると、事は慎重を要します。
p253
肝心なのは、なにがあったかを知ることじゃなく、それを証明することなんだ。
p284
わが友シャーロック・ホームズの欠点のひとつは__まあこれを欠点と呼べるとすれば、だが__何事においても、いよいよ事が成就するというそのまぎわになるまで、他人に自分の目論見を明かすことを極端に嫌うという点にある。
p337
世界文学史上、映像化された回数がもっとも多い小説が、『バスカヴィル家の犬』である。