[映画] 『ちはやふる -結び-』
今回の結婚式参加に伴う東京旅行で特にしたかったことは、私が宇宙で一番好きな映画館に指定している「ユナイテッド・シネマ豊洲」で映画を観ることだった。ちょうど結婚式の日が『ちはやふる -結び-』の公開初日だったので、式の後観に行った(前回レビューした『ダウンサイズ』を式の前に観て、式の後に本作を観たわけだ)。
映画『ちはやふる -結び-』公式サイト
http://chihayafuru-movie.com/#/boards/musubi
シリーズのファンで期待十分で臨んだ。もちろん、2週間ほど前に過去の2作品も復習鑑賞しておいた。
ドキドキした!!!
シリーズ最高傑作です。もちろん過去2作があってこそだけどね。
マンガっぽさは今回は極力少なめにしている。
終わりがある。まさに青春だね。
私が特に本作が素晴らしいと思ったのは、「アイデアに溢れる映画」であるから。カルタ取りというある種単調な行為をこれほど、アイデア豊かな展開に持っていくのがすごいと思うのだ。物語上の展開だけでなく、カメラワークだって今回初めて出てきたようなものがいろいろあった。「こう来たか」と何度も驚かされた。
TBS ラジオの「ムービーウォッチメン」で過去作の際も言われていた、「視点を変えて再度同じシーンを振り返る描写」が今回もあった。具体的には、太一が予備校の助手に出掛けていたときに、あのお兄さんにとあることを言われる。最初はお兄さん視点で断片的に描かれていたのに、後のシーンでは太一視点なんだよ。そこで「実はこう言われていた」と分かり、グッと感動があった。
千早が負けたチームを見ることで、逆に励まされていたのも素晴らしい。
「継承」の話になっていたのもよかった。当然こうなるべきだよね〜。
嫌なやつがいいやつに変わるのもいい。
主人公たちの関係性が揺らぐシーンで手持ちカメラ風に面がゆらゆらするのが、今回もあったね。
畳の下からカルタが出てくるのもいい演出だよね〜。
シャーペンが折れると分かったら、ボールペンを使えよ〜。実はボールペンって受験勉強に最適だ。若い頃って「ノートは綺麗に」という完璧主義に陥ってしまうので、間違ったら横線で消すしかないボールペンが勉強には向いている。若い頃の自分に言ってやりたい。
さて、あえて不満点を挙げるなら、ちょっと中だるみをしている感じがしたことかな。それと、机君が普通に左利きなんだけど、そのことを、利き手が話題になった前作で取り上げられなかったのは変だ。日本映画にありがちな、最後に意味なく主人公が走るシーンも今回あり。
何度かウルウルしたし、何度も笑った。もちろん現時点で、今年ナンバーワンの映画に決定。もう一回観ます。コミックやアニメもチェックしておこうか。
場内の様子。通常シートでも、座席は跳ね上げ式じゃないし、背もたれも高い。背もたれが高いせいで音が吸収されるせいか、映画の音がマイルドになり、それも好きだ。
上映終了後はららぽーと豊洲は、他のお店が閉まった時間だった。
評価:5/5
鑑賞日:2018-3-17(土)20:50~23:10
映画館:ユナイテッド・シネマ豊洲
スクリーン:スクリーン8
座席:指定席
料金:3000円(オンライン予約、プレミア・ペアシート)