読書会の運営係を終え、新たなステップへ

去年1年間は読書会の運営係の一員になった。12 月は急遽帰省して、任期最終月の読書会に参加できなかったので、なんだかうやむやな状態で終了した感じがあった。

その読書会では任期終了の挨拶スピーチの時間をもらえるはずだった。そこで話すネタを考えていたが、実際は使えなかったので、話のネタを元に運営係の感想を書いてみようと思う。

今思い出そうとしても、なぜ運営係をしようと思ったのか自分でもよく分からない。後付けの理由はいくらでもあるんだけど、なぜそもそもやろうと思ったんだろう。

おそらくの理由はこれだ。運営係募集の案内が流れていたとき気にはなっていた。でもどうしようかなと悩んでいた。時間はあるので自分にもできそう。だけど、人と集まって何かやるのは苦手だなあと思っていた。そんな時読書会でトップの人と同じグループになり(読書会はグループに分かれて行う)、その方の話を聴いて「やってみよう」と決心したんだと思う。

私は影響されやすいタイプだ。よく言えば素直だ。これは読書において大事なことだ。素直であることは著者の視点に立つために重要な態度である。凡人は現状維持をしたいがために、本にケチを付ける。ひどい場合だとタイトルを見ただけで読まずにケチを付ける。これでは変わることはできない。

今から思えば、1年半ぐらい前の私なら「運営係なんて自分には絶対無理><」だった。それができてしまった。本当にやりたいことなら、苦手だと思っていたことですらできてしまう。これはちょっとしたことだけど、実は重要なことである。

例えばビジネスでは「自分の性格では無理」「苦手だからやりたくない」というようなことがあると思う。普通の人は「我慢」して乗り越えようとする。でもそれでは心がむしばまれるだけであり、奴隷と同じだ。だからどうすればいいか。「本当にやりたいこと」をやればいいんだ。本当にやりたいことのために、以前の自分なら億劫・苦手だと思っていたことのことに「気付かない」し、「どうでもよくなる」のだ。苦痛じゃないし、我慢もしなくていい。普通の人は「我慢ありき」で考えてしまうけど、我慢という概念が「見えなくなる」のだ。

私がサラリーマンを辞めて心掛けていることは「やりたいことしかしない」ことだ。ほんのちょっとでも嫌だと思ったらやらない。私は最近食べ物の好き嫌いが多いと言われたけど、別に食べようと思えば食べれるものさえも「食べたくない」と言うからだと思う。「まあいいか」と食べてしまうと、我慢癖がついてしまう。「やりたくないことをやる癖」が抜けない。

やりたいことしかしないことで、逆にできることがどんどん増えてきます。今まで自分には無理だと思ったことが見えなくなるからね。

では、実際に運営係をやってみてどうだったかというと、正直だんだんつまらなくなっていった。アイデアマンの私は「こういうのどうでしょう」と運営方法を変える提案をいくつかやってみたけど、ほとんど採用されないので、やる気がなくなってしまった。何を言っても意味がないやと、投げやりになってしまった。ただこれは他のメンバーを責めているわけではなく、それが普通の組織ではありがちなことだ。今までのやり方でなんとかまわっているんだから、余計な手間を掛けて変える必要などない・・・。

でも、私はさらに上の新しいゴールを見つけてしまった。それは自分で読書会を開くことである。これなら、自分のアイデアを存分に活かせる。何より私の夢の一つがシャーロック・ホームズの読書会を開くことであった。夢だけ先に設定して、会場はどうするのか、人はどうやって集めるのか、お金はどれくらい掛かるのか、など全然分からなかった。でも、普段行く読書会のプラットフォームを利用させてもらうことで、簡単に読書会を開けることを教えてもらった。ゼロから人集めをする必要もなく、集客も簡単にできてしまう。読書会の運営のノウハウも、運営係を1年続けてきたことでずいぶん学んだ(これに関しては運営係に参加した意味があった)。

そうやって、年末あたりから読書会等のイベントを自分で開き始めた。「やろう」と決めてからすぐ実行するようにしている。何だかんだ理由を付けてやりたいことを後回ししてしまのではなく、熱の冷めないうちに始めるべきである。

普段通う読書会は最近新聞や雑誌等でインタビューを受けている。そこでの売り文句の一つが読書会でカップルがポンポン誕生していること。でも、私は新ジャンルを作りました。それは、「読書会で自己実現をする」こと。ホームズ読書会という夢をひょんなタイミングであっさり実現できてしまった。

実際は自分でイベント運営するのは難しいことが多い。コンテンツ的にも面白いはずだし、完璧にシステム設計をしたつもりでも、人が集まらなかったり、運営上反省点が多かったりする。営業力の問題かもしれないし、普段の読書会で私自身の信用を獲得できていないからかもしれない。でも、私は続けます。続けることで何かをやろうとしている人に勇気を与えることができると思うから。普通の人はそもそも「失敗したらどうしよう」「恥ずかしい」とイベント運営などやろうとしないし、やってもすぐ辞めてしまう。だからこそ、挑戦し続ける人がいるんだと伝え、100 人に1人であっても影響を与えられるようにしたい。

何より自分イベントは楽しいです。自由に試行錯誤できるし、本当にやりたいことだからアイデアがどんどん出てくる。自分自身がまず楽しむことが、運営をする上で大事なことだ。

今年は自分読書会を活動の主軸にしたい。それが終わったら何をするかはまだ決まっていない。でも、挑戦し続けていれば、また新しいゴールが見つかるはず!

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