住宅街のような場所で急にお手洗いに行きたくなった。

でも、周りにお手洗いはなさそうだから、急いで帰宅することにした。

タクシーを拾って帰ろうとすると、妙にたくさんタクシーが通過する。しかし、どのタクシーもなぜか人がいっぱい乗っている。慌てているせいで、間違ってスクールバスに手を上げたりもしてしまった。

すると近くに綺麗なホテルがあることに気付いた。私はお手洗いはなるべくデパート等の綺麗そうな場所を利用することがよくある。これは都合がいい。

急いでホテルに入ると、高級そうな内装のわりに、昔の映画館の窓口のようなガラス越しのフロント。

私が「お手洗いはどこですか」と聞くと、フロントの若い男性は「え?何ですか」と言う。フロントの横までホテルマンが顔を出したので、再度お手洗いはどこかと聞くと、その若い男はロボットのような単調なしゃべり方でこう言った。

男「お手洗いって何ですか」

私「お手洗いとはトイレのことです」

そこで目が覚めた。その時はまれに見る「もう我慢できない」状態だった。掛け布団を蹴って床に落としていたので、相当もがいていたのかもしれない。急いで「お手洗い」へと向かった。