今月の読書会の課題本は『実践 行動経済学』。

ノーベル経済学賞受賞で話題の本なので、Amazon や honto が在庫切れになり、増刷を待ったりして入手するのに少し時間が掛かった(今日時点でもまた Amazon は入荷待ち状態)。

課題本は2回読み、関連本として『行動経済学の逆襲』(リチャード・セイラー)、『ファスト&スロー 上・下』(ダニエル・カーネマン)、『かくて行動経済学は生まれり』(マイケル・ルイス)を読んだ。

行動経済学という言葉は初めて聞いたけど、本を読んでも「認知心理学とどう違うんだ」という疑問が最後まで消えず・・・。関連本として読んだ『かくて行動経済学は生まれり』は行動経済学誕生の物語だけど、それを読んでもよく分からなかった。ほんとにノーベル経済学賞を受賞するような人なのかなと思ったりした。

課題本の内容がよく分からず、たいして話すことがない状態で参戦した(最近の読書会はずっと同じような感じ・・・)。自分主催のイベントで最近は忙しくて準備が不十分だった気もする(いや、関連本を多少読んでいるから、普通の人よりは準備していると言えるのかな)。

テーブルでは企業の資本主義的なナッジにいかに抵抗するかということで、生命保険の加入や家を買う話が特に盛り上がっていた。本の帯ですら企業側のナッジだ(本の帯というのは外国にはなく、日本独自の文化だと気付いたりした)。

たしかに、デフォルトやナッジに任せっきりだと「子羊の視点」から逃れられない。システム設計者の視点に立つことが大事なのだ。そのためにも、本を読んだりして勉強しなくちゃね。でも、多くの人は自分の頭で考えるのをやめて、テレビや売り手や周りの人の言いなりになるばかりだけど、逆に言えば、自分の頭で考えられる人は簡単に抜きんでた人になれる。