私は大学生の時、1年間イギリスの大学に留学した。

最後に期末試験で筆記テストがあった。そこで、イギリスの大学の評価が公平に行われていることを知ることになった。

筆記試験の解答用紙は、名前部分は折り返して糊で留めるようになっている。もともと用紙に糊が付けられているので、舐めればくっつく仕組みだ。

これは教員が「あの学生だ」という色眼鏡で採点しないようにするためである。採点後に糊を剥がして名前を見るというわけだ。

こういう仕組みを考えるのはイギリスはうまいよなあ。

私は中学時代、英語が好きだったが、でしゃばって先生にとっては迷惑な生徒だったようだ。最高評価の5であるはずの優秀な成績だったのに、4だった。

大学のときも論文の指導教員にハラスメントを受け、成績も良かったし、授業中によく発言する積極的な学生だったのに最低評価を付けられた。

成績評価は純粋に試験だけで決めればいいのであって、「授業態度」などという曖昧な、教員が恣意的に操作できる “基準” は設けるべきではない。大学の指導教員は複数人制にすることで公平にできる。

日本の教育に公平性なんてのはない。