[映画] “Toni Erdmann”

Toni Erdmann (2016) – IMDb
http://www.imdb.com/title/tt4048272/

Amazon.com: Toni Erdmann (2016) [Blu-ray]

すごくぶっ飛んだ話だった!

端的にまとめると毒親(=毒になる親)の話である。

観ていても、なかなか何の話なのか分かりません。そして、どこへ話が飛ぶか分からない「ジェットコースター映画」だった。

主人公の女性は妙に目つきが悪い女性だなあ。でも、そういう人は時々いるからリアル。

お父さんがトートバッグを持ち歩いている感じがダサい。ビシッとした娘との対比でますますダサい!

コーチング用語の「コンフォートゾーン」という言葉がドイツでも普通に使われるんだね。

寝坊をしたり足を怪我したりするのが、自分のせいだと分かっているけど、「父親のせいだ」と思ってしまう主人公。やりたくないことをしたり、我慢していると、どんどん悪い感情が強化される。

親が職場に何度も現れて、主人公が「クラクラ」している感じにすごく感情移入した。私も自分の父親を他の人に見せたくない。いろいろと問題を抱えた人だからね。何をするか分からないからずっと監視するしかない。子守をさせられている気分になるんだよ。本作の場合、父親がリアルに異常行動をするし。観ながら「やめてー!」と思っていた。2時間 42 分もある映画なので、ずっとこの苦痛が続く(意図的にこんなに長くしているんだと思う)。映画の途中、「これでカタルシスがなかったら、私が泣いてしまう!」という感じだった。

親というのは多かれ少なかれ毒である。毒親に関しては距離を置くしかない。親に限らず、自分からエネルギーを奪う人とは関わらないようにしよう。

最後はまさにウルトラ C の方法で、絶対に不可能と思われた父と娘の和解がなされる! 鳥肌が立ちました。

観終わった後も、しばらく本作のことを思い出して考えてしまいそう(こういう映画は時々ある)。

評価:5/5

関連するかもしれない記事:

[読書メモ]『「どこへも行かない」旅』

pp8-9
もともと、私は観光地というものが嫌いである。観光地には「これみよがし」という感じがある。なにかこう媚びたもの、わざとらしいものがある。その鬱陶しさを私は避けて通りたいと、いつも思っている。

続きを読む

ポケモンカフェの予約は困難

息子は今ポケモンが好きだ。家でテレビがないけれど、こども園で他の子の話を聞いたり、近所のおばあちゃんの家で見たりしてポケモンを知ったらしい。ポケモン図鑑のようなものを妻が買ってあげていたが、それを毎日のように見ている。

続きを読む

[読書][Audible]『超効率勉強法』(メンタリスト DaiGo)

Audible の定額聴き放題対象で聴いた。3年前に紙の本でも読んでいた。

続きを読む