[読書メモ]『自由への問い 生』
- 読書
- 2017/07/28 Fri 06:22
p24
人間が自由に何か決めたり、主体的に決めたりしている部分は想像以上に少ないということですね。
p31
この国ではなんでも欲しいものが変えるとあなたがたは感嘆しているようだが、とわたしは彼らに言った、ここに並んでいる商品は売り手の側が売りたいものばかりなのであって、そのなかから選ぶ自由しかわたしにはあたえられていない。ほんとうに欲しいものが変えるとはかぎらないのだ。
p146
婚姻は一方で、一夫一婦制を擁護・促進し、それ以外の性関係を阻害する法制度である。
p155
性取引に参入する人、巻き込まれる人がおかれる状況には奴隷状態と呼ぶべきものもある。
p159
「もし私から Yes と言う力を奪うなら、その瞬間にあなたは私が No と言う力も奪っているのよ」
p204
自由には、その自由を使って何事かが成し遂げられることを通じて実現する幸福のための手段という性質と、自由であるという認識自体が我々に幸福をもたらす、幸福それ自体だという二つの側面がある。