[爆音映画祭] 『ダークナイト』
- 映画館
- 2017/07/03 Mon 11:15
109シネマズ名古屋で爆音映画祭が実施されることを知った。その名の通り、大音量で映画を観る企画だ。
爆音映画祭 BAKUON FILM FESTIVAL in 109シネマズ名古屋 | 109CINEMAS
http://109cinemas.net/events/nagoya-bakuon/
上映される映画の中に『ダークナイト』が含まれている。『ダークナイト』は大好きとは言えない映画だし、「爆音」という企画自体ヤンキー臭いのが嫌だ。だけど、ノーラン・ファンとして行かないわけにはいかない。
以前から爆音映画祭というものの存在は知っていたが、実際に行ってみるのは今回が初めてだ。
この上映会のチケットは完売していたようだ。
過去の自分の記録を見ると、『ダークナイト』はこれまで2回、公開当初と再上映で 2008 年と 2012 年に観ていた。
The Dark Knight (2008) – IMDb
http://www.imdb.com/title/tt0468569/
シネアドや予告編はなしですぐ上映開始。
爆音上映ということで心配していた。これまで通常上映であっても、座席の位置によってはものすごく音が大きく感じることがあった。そういうときは耳の不快感で全然映画に集中できなくなる。最近だとイオンシネマ ワンダーで観た『007 スペクター』がそうだった。今回も念のため耳栓を持参していた。
耳栓は不要でした(最後尾の端で鑑賞)。
確かに音量は全体的に少し大きめだけど、ここぞというシーンだけ「うるさく」なる感じ。映画が始まった最初のほうでは、音が無駄に大きいだけで、音質の悪さ(聞き取れないぐらい)のほうが気になった。でもだんだん音量も音質も気にならなくなった。慣れたのかな。重低音で座席がかすかに振動する感じも迫力があった。
肝心の映画のほうは、良かった!
確かに『インターステラー』的な分かりやすい名作じゃない。昔最初に観たときもジョーカーの気持ち悪さや、後味の悪さばかりが印象に残った。間違った方向に感化される人が出てしまう危険性があるのも分かる。観客の倫理観に揺さぶりを掛ける、結構難しい映画でもある。でも、そういう映画に挑戦しているところがすごいと思うし、難しいことを考えずにエンターテイメントとしても十分面白い。
ブルース・ウェインの生活は男の憧れだよね〜。大金持ちでガジェットを操り美女に囲まれて優雅に暮らしている。敵と戦うのもこの人の場合「金持ちの道楽」だから、やりたくなければやらなくていい(それでもやると決意しているところが偉いんだけど)。自分の能力をふんだんに活かすためにも、私はお金持ちになりたいな。
ウェインは社員のフォックスに街中の通信を傍受するシステムを託すんだけど、そのシステムの倫理的な問題故に「この仕事が終わったら、名前をタイプしてくれ」と言う。通常の意味では、(あらかじめ用意しておいた)退職願の名前をタイプすることを指す。字幕も「名前をタイプしてくれ」と書いてあって、日本の観客には分かりにくいと思っていた。例えば「この仕事が終わったら、退職して構わない」などとしたら分かりやすいと思っていた。だけど、実際は名前をタイプすることで傍受システムが破壊されるようになっていた。「君はまだ会社に残ってくれ」という、予想とは逆のメッセージになっていたことに感心した。こういう脚本のうまさがさすがだなと思う。
退場時に気付いたけれど、音量を大きくするため、スクリーン前に大きなスピーカーがいくつも置いてあった。
評価:5/5
鑑賞日:2017-7-2(日)19:35~22:10
映画館:109シネマズ名古屋
スクリーン:シアター4
座席:指定席
料金:1800円(オンライン予約)
字幕版(字幕:石田泰子)