[読書メモ]『神は妄想である』

pp64-65
世俗主義によって建国された米国が、いまやキリスト教圏におけるもっとも宗教的な国家であるのに対して、立憲君主を首長にいただく国教会をもつ英国がもっとも宗教的でない国の一つであるというパラドックスは、これまでもしばしば指摘されてきたところだ。

pp73-74
筋肉的キリスト教徒〔キリスト教的精神の涵養(かんよう)にとってスポーツへの参加が重要であると主張する一派。19 世紀後半の英国で流行した〕

p135
人間の脳は、一級のシミュレーション・ソフトウェアを走らせている。

p343
政治は何千人も殺してきたが、宗教はその何十倍もの人間を殺してきた。 ショーン・オケーシー

p345
私たちには縁がなく、お互い同士も交流のない何百人という無名の著者、編纂者、書写生によって9世紀にわたって編集・改訂・翻訳・歪曲(わいきょく)および「改善」されてきた支離滅裂な文書を、雑然と寄せ集めてこしらえあげた集成(アンソロジー)であることから予想されるとおり、聖書は奇妙としか形容のしようがない書物なのである。

p479
私は自分の両親が、子供には何について考えるかよりもむしろ、どのように考えるかについて教えるべきだという主義の持ち主であったことに感謝する。

p552
本書はありきたりの創造論批判をはるかに通り越して、宗教そのものの全否定へと突き進む。

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