[読書メモ]『毒親の棄て方』
p14
あなたが愛情のない母親と暮らしてきたら、人生で出会う困難のすべてにそのことが影響を及ぼすし、人間関係で自身や自尊心を手に入れようとするたびに、その問題とぶつかるだろう。
p17
あなたの人生、セルフイメージ、人間関係をよりよくするために、すぐにでも変えられる部分はたくさんある。
p20
ほどんとの社会が母親を美化する。
p25
母親にもこんないいいところがあるんだから、と欠点に目をつぶって受け入れる態度は、ポジティブに思えるかもしれない。でも、それはあたなの人生に潜むマグマのようなものを抑えつけてしまうことだ。「作り笑いで耐える」状態によって平和は保たれるが、それは屈辱と恐怖がもたらす麻痺状態よりも、いっそうまずい選択肢だ。
pp103-104
悲しいことに、愛情のない母親を持つ多くの娘が、初めての自由を味わうと、自滅的な行動でそれをだいなしにしてしまうことがよくある。それがアルコール、ドラッグ、食べ物、セックス、あるいはそのすべてにしても、もはや母親にコントロールされていないことを証明しようとする無益な行動のせいで、反抗はたいてい彼女自身を堕落させてしまう。
p105
あなたが他人に尽くし過ぎること、完璧主義、いじめたり、いじめられたりする傾向、あるいはこの章で検討してきたその他の苦痛をともなう行動に悩んでいても、どうか安心してほしい。そこはすべて母親のもとで学習した行動なのだから。そして、学んだことは捨てられるのだ。
p117
あなたは犠牲者の役割におさまり、「かわいそうなわたし」と嘆いてはいけない。あなたは変わる努力をしているのだから。
p138
けたはずれに人を信じやすくなるかもしれない。自分に関心を持ってくれる人を見つけることに必死になるあまり、警告サインを無視して、またもや虐待する相手と関わりを持ってしまうかもしれない。
p152
キャシーは賢明にも、わたしのところにやって来た。性的虐待は、絶対に専門家の助けが必要な人生経験なのだ。
p157
「なぜ」にこだわるのは生産的ではないと、わたしはキャシーに言った。なぜなら真相には決してたどり着けないかもしれないからだ。実際に起きたこと、それがどういう影響を与えたか、今それについて何ができるか、そういうことを直視することから癒やしは生まれるのだ。
p199
多くの女性は怒りを危険でコントロールできない力だと思いこんでいる。しかし、怒りは何かがまちがっていることを伝えるシグナルなのだ。
p222
母親の行動を変えることはできない__それは母親にしかできないことだ__しかし、あなたは自分の行動を変えることで、母親との関係を変える力があるのだ。
p230
母親との関係を断つことは、女性にとってもっともむずかしいことだ。しかし、選択肢が尽きてしまった娘にとって、ずっと願っていた健全で満足できる人生を送るためには、これは必要なステップなのだ。
p245
適切な愛情を与えられずに育った娘の多くは、自分が子どもを持ったら、絶対になるまいと誓っていたような母親になるのではないかと恐怖を抱いている。