p36
人間の脳のクロック周波数は、1MHzぐらいだといわれています。

p36
並列度については、人間の脳はコンピューターをはるかに上回っています。なぜなら、人間の脳神経細胞は、数十個、数百個単位で脳神経同士が連携を取り合って1つの CPU のような働きをしているからです。

p41
脳のクロックサイクルを上げるポイントとなるのは「慣れ」です。/日常のひとつひとつの行動を1秒でも速く行うことができるようにすれば、脳がその行動スピードに慣れて、クロックサイクルも上がっていきます。

p56
インスピレーションが湧くのは、その問題について無意識がずっと考え続けた結果です。

pp56-57
私たちはシリアル思考で考える教育を受けてきたために、並列的に脳を使うことができなくなってしまっているのです。[…]これをシリアルボトルネックと言います[…]。

p134
タスク処理のスピードを上げて、体感時間を拡張するためには、「ムダなことは一切やらない」ことも非常に重要なのです。

pp140-141
タスク処理のルールは、人によってさまざまだと思います。ただし、シンプルなルールであることは鉄則です。

p148
私のケータイの返信メールには「了解」という2文字しか入れません。しかも自動的に「了解」という文字が入るように設定しているので、相手からのメールを読んで OK だと判断したら、返信ボタンを押すだけで作業は完了します。OK じゃなければ、メール自体を返しません。私からの「了解」メールがなければ、相手が勝手に「苫米地さんは了解をしてくれなかった」「別のアプローチでお願いをしよう」と考えてくれます。/メールのやりとりなんてそれで十分だし、キーボードを打っている時間があればもっと生産性の高いタスクをこなすべきなのです。

p173
想像上では「幸せになれたはずの自分」と同様に、「不幸になったかもしれない自分」もありうるのです。どちらが正解なんて、答えはありません。/つまり、過去を振り返り、「もしあのときこうしていたら・・・・・・」と想像すること自体が無意味なのです。

pp173-174
過去は書き換えることができます。なぜなら、過去とは「その人の記憶の中にある、起こった出来事に対する現在の解釈」だからです。