弁護士探しは大変だ2
- 弁護士
- 2025/06/17 Tue 07:04
前回法テラスの無料枠を使った法律相談をしたことを書いた。
弁護士探しは大変だ
https://dokusho.nary.cc/post/2025/2025-06-16_finding-a-good-solicitor-is-difficult/
法テラスの無料相談枠を3つとも使い切った場合はどうなるか。普通に弁護士を探す場合と同じである。ただは初回の 30 分とか 60 分の相談が無料の法律事務所は多い。たまに時間無制限で初回相談が無料のところもあるし、逆に無料相談が一切ないところもある。料金的には 30 分 5500 円としているところが多い。
僕の相談内容では急いで話せば 30 分で済ませることもできる。すでに、区役所の無料法律相談、法テラスの無料相談3回、と合わせて4回相談しているのでだいぶん論点は整理されてきたし。必要なことだから有料相談になっても仕方がない。例えば 30 分無料のところでプラス 30 分相談すれば 30 分だけ有料となるわけだ。
でも大事なことは、「もし弁護を依頼することになった場合に法テラスの立替制度を利用できるか」ということを最初にきちんと確認することだ。もう4回の相談で現時点の僕がやるべきことはだいたい分かった。僕の次の目的は依頼する弁護士を探すことなんだから。相談をしたいわけではない。
この時点で Google 検索では良さそうな弁護士が見つからなくなってきた。だから今度は Google マップで探す方式にした。名古屋市内で探しているんだから、そこで「法律事務所」と検索欄に入力して探していった。
Google マップを見て分かるのは、丸の内から高岳あたりにやたらと法律事務所が集中していることだ。裁判所が名古屋城近くにあるのでそこに近い場所に事務所を構えているところが多いんだろう。
Google マップで検索するメリットは、公式サイトに簡単にアクセスできることだ。普通のウェブ検索では例えば「名古屋の xyz に強い法律事務所リスト」のサイトを見ても、肝心の各事務所の公式サイトへのリンクが載っていなかったりする。自分で改めて検索する必要がある。Google マップならワンクリックで飛べる。レビューが載っていることがあるが、レビューはあまり当てにしないようにしている。
そうやって見つけた法律事務所にまた行ってきた。
悪くはない感じだった。ただ事務員すらおらず、完全に一人でやっているっぽい。これまで行った事務所は電話対応とか事務作業をする事務員がいた。一人でやっているところでも僕は問題はないんだけど、相談中に電話が掛かって来たのを気にしていたのは、ちょっと心配だったかな。またこれまでの弁護士のような嫌な対応がなかった代わりに、完全に機械的に対応されていた感じ。テキパキしているとも言えるので悪くはないんだけど。
うーーん、悪気はない。でも決め手もないといった感じ。僕とほぼ同じ年齢で一人で頑張っている様子なので応援したい気持ちはあるが、自分の弁護士になってもらうには不安を感じた。
やっぱり前回書いた女性の弁護士にしてしまおうかなと思いつつも、「いや、ここまで頑張ったんだ。完全に納得する人を見つけるまで粘るぞ」と探し続けることにした。本当は時間的猶予もあまりないんだけど、僕の人生を左右することなので手は抜きたくない。
次にコンタクトした法律事務所は名古屋市内から外れた場所にあるところだ。電話で問い合わせたとき、信じられないくらい優しいトーンの対応だった。たぶん事務員なので弁護士ではないんだろうけど、いい環境で働いている可能性は高い。
結果的に当日の印象でも、後日の印象でも、「この人にしよう」という弁護士に出会えた。
ここは初回 30 分無料ということで、かなり慌ただしく話を進めた。僕は弁護士相談では毎回メモを持参して整理しているが、完全に弁護士側が知りたいことをピンポイントで聞かれた感じ。
これまでの弁護士とのやり取りの手紙のコピーも、時間がないので読み飛ばされた。逆に僕はこれにいい印象を受けた。他の弁護士は「読んでいるフリ」をしているように思えた。
今回の弁護士は当然メモもしながら話を聞いてくれた。ざっくばらんに話ができるおばちゃんといった感じで、何度もずっこけるジェスチャーをしたりする面白い人。でも的確に<僕の立場>でアドバイスをくれる。他の弁護士以上に、一歩進んだ「本当はどうなのか」を考えてくれる。
結局他の弁護士は「やっているフリ」をする人ばかりだった。いい印象を受けた前の女性弁護士は、結局人柄までは伝わってこなかった。信用できるのかが分からなかった。
しかし最終的な結論は予想外のものとなった。とりあえず専属の弁護士は雇わないことにした。
僕は相手方との交渉はもちろん、調停をすることになったので弁護士なしでは不安だった。弁護士がいないと僕なんかは丸め込まれてしまう。だから弁護士は雇わなければいけないと考えていた。
でも調停は7割は弁護士なしで臨む人が多いという。こういうデータを示してくれたのも説得力があった。他の弁護士は単に「弁護士なしでもいいんじゃないかな」という、一見適当に(あるいは本当に適当に)言っているように感じた。
実際これまで僕は弁護士と何度も手紙をやり取りしてきた。だから同じようにやれば一人でも何とかなるものだという。そしてざっと具体的な作戦も教えてもらえた。
自分で分からないときはどうすればいいか。調停は持ち帰って考えることができる。そのとき弁護士に単発の相談を申し込めばいいという。専属の弁護士を雇わなくていいそうだ。「また相談に来ればいいですよ」と言ってくれたのもここだけだ。これまでの弁護士は要するに、「もう来るな」と直接的には言わなくてもそういう雰囲気を出していた。
専属の弁護士を雇わない一番の理由は僕の経済的事情だ。法テラスの立替制度を利用すれば弁護士費用を分割払いできる。でも何年も毎月1万円ほど払い続けるので、フリーランスには大変だ。たから単発の相談で乗り切ることを勧められたし、それで何とかなるものらしい。
なお弁護士がなくても何とかなるのは調停までの話であり、裁判になれば弁護士がたいていは必要になるという。
弁護が必要になる事態になると、それでなくても「周りは敵ばかり」と思えてくる。何しろ僕が生まれて初めて話した弁護士が相手方の弁護士だった。脅されます。弁護士という人種が心底嫌いになった。
だからこそやっと唯一「味方になってくれる」と思える弁護士が見つかったことは心強い。
帰り際に試しに雑談をしても、適当に受け流されるのではなくちゃんと話してくれたのはここだけだった。
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