[映画]『名探偵コナン 隻眼の残像』

僕はコナン映画が嫌いだ。毎回つまらないから。でも今回はわざわざ豊橋まで映画に行ったので2本観たい。上映時間の都合上コナンがちょうどよかったので、「久しぶりにコナン映画を観てやるか」という気になった。つまらなさそうでも観るのが映画館好きだ。と言ってももちろん期待度ゼロで臨んだ。

劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』
https://www.conan-movie.jp/2025/

オープニングテーマでの毎度のコナンアニメの設定説明はなぜかいつもワクワクする。これを観るためにコナン映画を観るようなものだ。

アクションシーンから始まるのはテンションが上がる。でもそのアクションが起こっていることのわりに迫力がないというか、映像がフワフワしていて実在感がない。

いつの間にか常連登場人物が増えていて混乱した。それでなくてもミステリーは登場人物が多くて混乱しやすいのに。

仲の良かった元同僚の死は僕も経験しているから、その部分は感情移入した。

コナンは小学1年生。息子と同じだ。そう考えるとますます、「コナンみたいな小学1年生、いません」と思う。幼稚園を終えたばかりの子の感じじゃないよ。

定番の「らーーん」はなかった。

死のフェイクは予感していたよ。そりゃそうだよな、という感じ。

シーンの切り替わりで3秒ぐらい画面が真っ暗になることが多用されていた。この演出は面白い。どういう意図なんだろう。

殺害目的で雪崩を起こすのは、成功確率が低くないかな。この次に『サンダーボルツ*』の感想を投稿予定だが、『サンダーボルツ*』では too many possibilities の(起こり得る可能性が多すぎる)作戦は却下されていた。

コナン映画の何がダメか。極端にリアリティーのないシーンが多いからだろう。普通は「映画だがら」とエクスキューズが許される。でもコナン映画は「そりゃないでしょ」と思うことが多い。合わせて観た『ターミネーター2』のほうがよっぽどストーリーにリアリティーを感じた。語りの説得力が物語にノレるかノレないかを分ける。

本作は途中までは「今回はコナン映画としては結構出来がいいかも」と思っていた。でも最後のアクションが台無しにした。白けてしまった。それはアクションに説得力がないからだ。「そんなのありえない」ということばかりだ。

もう一つコナン映画が毎回評価を下げてしまうのは、誰にも感情移入できないことだ。どんなアニメだって感情移入できる。でもことコナン映画に関しては、どのキャラクターも自分に引き寄せて考えることができない。

映画で鳥取ではサメのことをワニと呼ぶと言っていた。ひょっとしてと思って調べてみたら、広島の北部でもそう言うらしい。僕は広島出身だけど、聞いたことないな。試しに妹に聞いてみたら知ってた。僕が知らないだけか。

エンドロール後のミニ映像は毎度のごとく微妙な雰囲気になる。変な雰囲気で映画館を出ることになる。

まあコナン映画はしょせんコナン映画だということだ。それを確認できた。

かなり混んでいた。映画通ではなく、ライトな層がほとんどだろう。「ゴールデンウィークだし、映画でも行こう。まあコナンでいいか。」みたいな。

オンライン予約では指定できる最前列を予約したが、実際はまだ前に3列があった。

評価:2/5

鑑賞日:2025-05-04(日)12:00~14:07
映画館:ユナイテッド・シネマ豊橋 18
スクリーン:スクリーン6
料金:1000 円(オンライン予約、会員カード更新特典)

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