[3D プリンター] Entina Tina 2S
- 3 d プリンター
- 2025/01/13 Mon 10:43
2024 年年末あたりから 3D プリンターに興味を持つようになった。YouTube で海外のクリエーターの動画を見ると、ほんとうにあらゆるものを作っている。アイデアが形になるってすごいことだ。久しぶりにワクワクしている。
僕はもともと DIY が好きなので、「そうだ、3D プリンター始めよう」と思い付いた。
何年か前も 3D プリンターの購入を検討したことがあったが、値段が高く機器も成熟していない印象を受けた。3D プリンターを使えるホームセンターが近くにあるが、やはりやるなら自分の家でゆっくりやりたい。
それが現在調べてみると、ずいぶんと 3D プリンターが良くなっている感じがした。多くの機種が出ていて、安いものもある。購入してもいい段階に来たと思った。
でも知識がゼロなので、まずは小さく始めることにした。作れるサイズや性能に妥協し、ともかく安いもので探した。もし順調にできてきたら、今後スケールアップを考えればいいし、やっぱりだめだと思えばやめればいい。僕はもともとガジェットオタクだからスペックを求めてしまうが、最初から高い機種を買って後悔しないよう自分に言い聞かせた。そこで購入することにしたのが以下の「Entina Tina 2S」だ(サイトによって、公式サイトですら、Tina 2S、Tina2s、Tina2S などと表記がバラバラだ)。
Amazon | Entina ミニ 3Dプリンター Tina2S 完全組み立て オートレベリング fdm3Dプリンター 初心者向け 取り外し可能なPEIばね鋼プラットフォーム PLA/PLA Pro/TPU/WOODに適用 高精度印刷 サイズ100x105x100mm | 3Dプリンタ本体 | 産業・研究開発用品 通販
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Entina Tina2s 3D Printer
https://www.entina3d.com/products/entina-tina2s-3d-printers
最大で 10x10x10cm サイズしか作れないし、スピードもすごく遅いらしい。でも最初だからこれぐらいでいい。
年末年始にやるべきプロジェクトを片付けてから買おうかなと思っていたら、通常 29,680 円だがタイムセールで 23,400 円になっていたので、年末にすぐに買った。なおこの商品はよくタイムセールをしているのでタイミングをよく見て買おう。
大晦日にクロネコヤマトで届いたが、化粧箱そのままで届いた。潔癖症としてはさらに箱に入れて送ってきてほしかった。
レビューでも書かれているが、かなりコンパクトだ。机の上に置けるレベル。でも制作にかなり時間が掛かる製品だから、倉庫として使っている部屋に置こうと思う。夜中に寝ている間に動かしたいので。
本体に貼られたシールの表記や説明書は日本語がおかしいのはもちろんだが、英語もちょっとおかしい。中国の会社だからだろう。
説明書があるが同じ内容のものが TF カード( microSD カードの旧形式)の PDF ファイルに入っている。僕は PDF のほうで読んだが分かりにくい説明だ。
通常の 3D プリンターは組み立てや調整が必要となるが、本商品は組み立てが不要。
最初のセットアップは以下のサイトが参考になった。
3Dプリンタ Tina 2S を買いました – ぷちのいず
https://petit-noise.net/blog/get-and-review-3d-printer-tina-2s/
3D プリンターは Wi-Fi に接続でき、専用スマートフォンアプリや TF カードにチューニングされたソフトウェアが入っていてそれで操作できる。しかし僕は中国製の商品はセキュリティー上の心配があるので Wi-Fi に接続せず TF カードによるパソコンとのデータのやり取りで印刷することにしたし、スマートフォンアプリや TF カード内のソフトウェアは使わず、自分でダウンロードしたソフトウェアを使うことにした。
データを作るためのモデリングのソフトウェアは Blender を使うことにした。
blender.org - Home of the Blender project - Free and Open 3D Creation Software
https://www.blender.org/
Blender で作ったモデルを 3D プリンター用に変換するスライサーとしては Cura を使うことにした。
UltiMaker Cura - UltiMaker
https://ultimaker.com/software/ultimaker-cura/
Cura は有線でも無線でも 3D プリンターと接続して印刷できるが、僕は TF カードでやり取りすると決めたので、ソフトウェアで機種を選択。すると Tina 2S 用の設定が読み込まれた。
いくつか印刷して分かったが、デフォルトではサポート(支えとなるパーツ)がオフになっている。モデルによってはサポートなしだとぐちゃぐちゃになるのでサポートを付けるよう設定した。
同梱されていた TF カードは 8GB でMS-DOS(FAT32)でフォーマットされていた。その中にサンプルのデータも入っている。サンプルデータのうち短時間できるうさぎをプリントしてみたが、途中までやった段階で、うまく動作することを確認して中断した。フィラメント(3D プリンターの材料)を無駄にしたくなかったので、動作確認だけできればよかったからだ。
TF カードが曲者だった。Mac に接続しても、読めても書き込みができない。自分のデータを入れることができない。容量が余っているのに、“There isn’t free space.” と表示される。同じことはレトロゲームコンソールの「ANBERNIC RG35XX H」同梱の TF カードでも起きていた。これは Mac の問題なのか、中華製 TF カードの問題なのかはよく分からない。
とりあえず Mac の Disk Utility でフォーマットしてみた。ExFAT でフォーマットすると Tina 2S でカードを認識しなかった( ExFat は 32GB 以上用の形式だとあとで知った)。MS-DOS(FAT) でフォーマットすると、Mac で書き込みができず “There isn’t free space.” と表示される。
そこで分かった解決方法は、Finder で TF カードを右クリックし、「Erase Disk…」でデータを削除(そのときフォーマットは MS-DOS にする)し、さらに Disk Utility で MS-DOS(FAT)& Master Boot Record でフォーマットすることだ。これで Mac でデータの書き込みができるし、Tina 2S でも認識した。
しかし一旦 Tina 2S に挿したあと再び Mac に挿すと書き込みができない・・・。毎回 Erase Disk & Disk Utility でのフォーマットを繰り返す必要がある・・・。
サンプルデータの印刷は中断したが、一番最初に完成品を作ったのは Printables のサイトで見つけたフリーの爪楊枝立てだ。皿洗いをしながらゴム手袋をしていても取り出しやすい爪楊枝立てが欲しかったんだよ。
Toothpick holder by MarekS | Download free STL model | Printables.com
https://www.printables.com/model/113167-toothpick-holder/files
ダウンロードした stl ファイルを Cura に読み込んで大きさの調整をして印刷。小さい作品なのに3時間以上掛かるので夜に寝ている間にやった。
プラットフォーム(印刷の床部分)はマグネット式の板になっていて取り外すことができる。その板はしなるようになっているので、作品を剥がしやすい・・・はずなんだが、結構剥がすのに苦労する。フィラメントが残ってしまったりする。そのためにスクレイパー(へら)をセリアで買ってきていたが、結構な力仕事だ。
さらに本体の底面には、印刷中プラットフォームから浮かないように「ラフト」と呼ばれる薄い台座が一緒に印刷される。このラフトと作品を切り離すのが結構大変だ。ペンチが必要だ。Cura ではラフトの調整ができないようなので、モデリングの際にラフトを調整して剥がれやすいものを設計すればいいのかも(モデリングはこれから勉強するところ)。
糸引きの部分などは取り外し、ヤスリで削ればある程度綺麗になる。ラフトは完全に剥がれそうにないので今回はある程度剥がせたら良しとした。印刷の質は悪くないと思う。商品化は難しいレベルだが、自分用なら十分なレベルだ。
ラフトが付いた状態でプリントされる。
ラフトを取り除いた。
オートパワーオフがないので夜間に印刷終了後はずっと電源が入ったままだ。印刷終了時にブザーが鳴ったりすることがないので、終了予定時刻に別途自分でスマートフォンなどにアラームを設定する必要がある。そして電源がまさかのスイッチ。本体のパネルでシャットダウンするのではなく、電源ケーブルの途中のトグルをポチと押す。なぜかそこだけは昭和な感じだ。
動作時の音はあまり大きくない。3D プリンターとしては静かな部類だという。とはいっても寝室には置けないレベルだ。僕は別室に置いているので全く問題ない。
電源を入れている間は中がライトアップされるので、印刷ミスにもすぐに気付ける。印刷ミスを検出して自動で止まるといった機能はない。
フィラメントは 250g の白が同梱されている。本体横のフィラメントホルダーは 250g までしか対応していない。1kg とかのフィラメントを使うなら別途外付けラックが必要だ。
でも人の作品ではなく、自分の作品を作りたくなる。早いところモデリングの勉強をしよう。2025 年年始はちょうど妻と息子は実家に泊まりに行っているので、3D プリンターの勉強に集中した。
250g のフィラメントは2日で使い果たした(ちょうどプリントが終わったタイミングで使い切ってよかった)。結構すぐになくなる。1kg のものを注文した。1kg のフィラメントは本体のホルダーに対応していないので別途ラックも購入した。
Amazon.co.jp: ELEGOO PLAフィラメント 1.75mm 3Dプリンター用フィラメント 寸法精度±0.02mm ほとんどのFDMプリンターに対応 (1KG/スプール 2.2 lbs) 白色 : 産業・研究開発用品
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Entina 公式のフィラメントではないが、問題なく動いている。
参考:
【Tina2S】約「2万円」激安3Dプリンターを実機レビュー!【初心者におすすめ】
https://unolaboratory.com/entina-tina2s/#toc3
3Dプリンター ENTINA Tina 2SでPETGフィラメントにチャレンジしてみた | My MiEV
https://www.mymiev.jp/archives/3dprinter-entina_tina_2s_try_petg
75積層目 ラフト除去のコツ - 3Dプリンター UP 600| UP 350| UP 300|UP BOX+|UP Plus2日本正式代理店
https://www.pp3dp.jp/vol_075.html
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