高野秀行さんの本を集中的に読んでいる。

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本作はタイトルからも分かるとおり日本が舞台。僕は海外が舞台のほうが好き。日本にいる変な人はただの変な人だ。貧乏話が多いのも好きじゃない。

とはいっても、それなりに面白かった。

評価：4/5

以下読書メモ。

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Location: 195
大学に近いことがいい。授業に出なくても大学の建物を見るだけで出席したような気分になれる。

Location: 494
当時（そして今も大差はないが）私は怠惰きわまりない生活をしていた。とにかく、一日に二つ以上のことができない。

Location: 511
日本において、米ほどあらゆる観点から見て優れた食品はない。

Location: 669
「フリーで仕事をしている」というだけで、何度も不動産屋や大家に入居を拒否された。怒りを通り越して呆れたが、それが会社社会ニッポンの実状だ。

Location: 1,131
このように野々村荘では「テレビ不拡散条約」があるかのようにテレビ保有者が少ない。

Location: 1,172
もっとも、仲良くなると、なかなか独特のユーモアセンスの持ち主であることがわかった。皮肉や意地悪いセリフを持ち味とし、裏工作にたけている。

Location: 1,183
私はなにしろ十数年もプロレス擁護活動に従事している。どんな意見にも対抗できるだけの理論武装をしている。

Location: 1,574
お客は占い師に常識を教えてもらいたいわけではない。なまじ下手な説教をしたら反発を受けそうだ。

Location: 2,082
私は結婚式は大の苦手であり、憎んでもいた。

Location: 2,085
スピーチは決まり文句の列挙で中身がまったくない。

Location: 2,094
そう、私が結婚式（正確には披露宴）がいやなのは、何よりもその画一性なのだ。私は組織にも属さず、ごくごく自由にやっている。好きな服を着て、好きな靴を履いている。少し稼いで、少し使う。そうやって生きており、ふだんは何も不都合がない。／それが結婚式になると、とたんに全部、一般の人に合わせなければならなくなる。服も、ご祝儀も、なにもかも。

Location: 2,099
結婚式ではふだん、極力かかわらないようにしている「世間」に直面するのだ。

Location: 2,100
結婚式の最悪なところは他にある。そういった不満を一切言えないことだ。招待を受けたとき、「結婚式は嫌いだから行かない」と答えるのは、「世界平和に反対だ」と主張するのと同じくらい勇気がいる。

Location: 2,176
「だから、結婚式はいやなんだ！」と心の中で絶叫していた。

Location: 2,224
「探検部の人たちは『ふつうの道を歩いてはいけない』っていう意識がすごく強いんですよ」とＮは言った。

Location: 2,226
でも、私もそうなんだけど、実際には何もできなくてずるずる歳ばっかりとっちゃうでしょ。

Location: 2,662
「おれも会社勤めをしてみようか」／そんな思いが脳裏をかすめる。しかし、「バカな上司」に怒鳴られたり、ろくに本を読むヒマもなかったり、海外にも自由に行けないなんて生活はやっぱり嫌だ。

Location: 3,131
あとで彼は「『おれの心の中にあるベルリンの壁が壊れた』とか言ってましたよ。

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