うちの5歳の息子は当然だけど生活しているといろいろなアクシデントが生じる。走って転んだり、怪我をしたりすることはよくあるし、毎食のように食事中に食べ物を床に落としてしまう。

そういうときに妻がよく「失敗しちゃったね」などと言う。僕はそれがすごく嫌だ。

成功と失敗で二分する発想は間違いである。失敗から「次の何か」に繋がることはよくある。というか、それこそが成功への王道だ。

「失敗だ」「おしまいだ」と嘆いて落ち込んでいると創造性が下がり、それこそ単なる失敗に終わるだけだ。うまくいかなかったときこそが、「もっと良くする方法はないかな」と考えるチャンスなのだ。

「失敗だ」と言って思考停止してはいけない。

僕の場合サラリーマンになったことは失敗だとは思ってはいない。もちろんサラリーマンになっていなければ、あんな苦痛はなかったが、自分の生き方や働き方に大きな教訓を得た。もしタイムスリップができて就活中の僕に会えるなら「そんな職場に就職するな」と言うだろうが、それはサラリーマンを経た今の自分だからこそ言えることである。

最近は毎日けん玉を練習しているが、けん玉だってそうだ。難しい技ほど最初は成功するほうが稀である。うまくいかなかったときに、改善方法を考えるからこそ上達するし、失敗を嘆いているだけだといつまで経っても上達しない。データが得られただけでも役になったことになる。

世の中にある「こうすればうまくいく」という成功者の本に書いてあるとおりにやっても成功しない。それはその人がうまくいった方法の裏側にある膨大な失敗や試行錯誤があり、それを経たからこそ最終的にうまくいったからだ。

参考:
[ライフハック] 私は失敗したことがない · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2021/01/22/i-never-fail/

Amazon.co.jp: 失敗学のすすめ (講談社文庫) eBook : 畑村洋太郎: Kindleストア
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