[映画]『PERFECT DAYS』

本作は特に観たいわけではなかったが、ともかく映画館に行きたい気分だったので観てきた。

PERFECT DAYS official movie site
https://www.perfectdays-movie.jp/en/

スタンダードサイズ。

おっさんの生活を追う話だから、心地いいものじゃない。なのに、なぜかグッと引き込まれた。観る前は面白そうじゃなかったので、予想外の当たりだった。

あんなおじさんがフォークナーを読んでいたり、音楽のセンスがあったり、リアリティーがない。それとももともとインテリだったということかな。

読書でしおりを使わないのかな。いや、そういう雑なところがおじさんのリアリティーなんだろう。

潔癖症の僕としては、トイレの作業着のまま帰宅して家の中をウロウロするのは無理だった。僕は帰宅したらすぐにシャワーを浴びるぐらいだもの。

小さな幸せを大事にするのは良い心がけだ。

普通の日常が描かれているゆえに、小さな出来事ですら大事件になるのが面白い。「女子が泊まりにキターー!」とか「スナックのママに元旦那がキターー!」とか。

透明なトイレは知らなかった。

当たり前だけど、トイレは掃除してくれる人がいるから、僕らは使えている。トイレは綺麗に使おうとおもった。

それと日本のすごさを改めて感じた。

特に会話の感じが東京っぽい。

底辺の生活を描くのは世界的な映画のブームのようなので、この映画は結構外国人ウケしそうな気がする。

写真屋の店長は翻訳家の柴田元幸さん。講演会に行ったことがある。

[レビュー][講演会]「翻訳せずにはいられない ―小説訳して30年」 · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2018/06/15/review-honyakusezunihairarenai/

去年『失楽園』を観たばかりなので、役所広司さんは歳をとったなと感じた。

[映画]『失楽園』 · 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/post/2023/2023-12-03c_film-review-shitsurakuen/

出てくる人は基本いい人ばかり。多少冷たい目線を向けられたり、無視をする人がいる程度だった。底辺の暮らしをする人が主人公なのに、あまり壮絶さが描かれていない。

自分の人生について考えてしまう。

映画内のセリフで言えば、この映画は「 10 のうち8っす」だった。楽しいタイプの映画ではないが、ずっと心に残る。

エンドロール後にミニ映像あり。

年寄り客が多い感じ。

TOHO シネマズ赤池スクリーン 10 は最前列でも問題ない。

評価:4/5

鑑賞日:2024-1-15(月)10:10~12:30
映画館:TOHO シネマズ赤池
スクリーン:スクリーン 10
座席:指定席
料金:2000 円(オンライン予約)

Amazon.co.jp: ロープ 戦場の生命線(字幕版)を観る | Prime Video
https://amzn.to/4aW4Zug

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