日本映画は滅多に観ないけど、社会学者の鈴木謙介さんのレビューを読み、さらに稲垣吾郎君が主演ということで気になっていた。映画館の公開時は行こうか迷ったが結局行かなかった作品。

今回の鑑賞において、鈴木さんのレビューはずっと前に読んだので内容はまったく覚えていない。その他の事前情報もゼロで観た。

Amazon Prime Video のレンタルで観た。

Amazon.co.jp: 窓辺にてを観る | Prime Video
https://amzn.to/3RY07hc

意外と良かった。なんだかグッと引き込まれる。キュンとした。

人とこんな深い会話をしたい。

都会的な話。

稲垣君はフリーのライターで、物書きについての話。親近感を覚える。

感情がないと自分で思っているだけで、単に言語化できていない可能性もある。言語化できないからといって、感情がないわけはない。主人公の稲垣君は、言葉を使うことを仕事にしているからこそ適切な言葉が見つからないことを分かっている。逆に普通の人は「悲しい」とか「腹が立つ」などとありきたりなことを言う。

ほんとに焼肉してるところは笑えた。こんな感じで、ときどき噴き出して笑ってしまうシーンが何度もある。

やっぱり稲垣君はいいわ。クリーンできちっとしているけど、優しいところが好き。

帰宅してキッチンの水道で洗うのは潔癖としては気になった。タクシーでシートベルトをしていないのも気になった。ディテールは大事である。

志田未来さんは久しぶりに見た。けっこう普通のおばちゃんになってる。

パチンコが換金できるなんて初めて知った。何しろ 40 年間縁がなかったので。儲かるのかな・・・。

男優の区別がしにくい。もうちょっと特徴的な配役をしてくれないかな。

今年ベスト級の日本映画だ。日本映画も悪くない。

評価:5/5

参考:
感情的にならない ー 『窓辺にて』を観て « SOUL for SALE
https://blog.szk.cc/2022/11/24/emotionless-intimacy/