11 回目を観てきた。

予告編で “The world is changing. The trush is vanishing.” とナレーションでしゃべっているのはちょうどイルサの映像が出てくるしイルサかと思っていた。しかし実際の映画を観ると話し手はアラナだと分かる。声が似ているし2人ともイギリス英語だし誤解している人は多い気がする。

イルサの最後の格闘で使う剣はどこで調達したのかと思っていたけど、パリスが持参したやつね。そういえばパーティー会場からイルサが抜け出す時に棒状のものを持ってた。

前回みんな顔芸がうまいと書いたけど、改めて顔芸は大事だと思った。ジェームズ・ボンドみたいにいつも無表情だと感情移入しにくい。

オリエント急行で国家情報長官が殺された理由が曖昧だ。潜水艦の場所を唯一知っている人間だから封印するために殺されたのか、ガブリエルは場所を知っているので用無しとして(=自分以外が知っていると厄介なので)消されたのか、どっちにも解釈できる。

真実かどうかなんてどうでもいいとガブリエルが言っていた。実感として理解できていなかったがだんだん分かってきた。我々は何が真実かどうか分からなくなっている。AI やバーチャルリアリティーの登場で、人間が作ったものとそれ以外の境界が曖昧になっていく時代に突入している。本当のことは誰にも分からない。唯一の方法は AI 側を支配すること・・・。そういう理屈で映画の冒頭シーンで高官同士が話していたんだと思う。このことは逆に言えば、真実を追求することの意味が減っているということだろうか。「真実はいつもひとつ!」と言っている名探偵コナンはどうするつもりだろう。

冒頭の潜水艦シーンで “We’re impossible to find.” というセリフがある。「(ステルス能力がある潜水艦に乗っているので)我々は見つかるはずがない。」という意味だし字幕でもそうなっている。よく考えると、It is impossible to find us. になるはず・・・と思ってしまうが comfortable、convenient、dangerous、difficult、easy、exciting、hard、impossible、interesting、nice、pleasant、safe などの難易や快不快を表す形容詞では文の主語は人間でも物でもよい。久しぶりに『英文法解説』(江川泰一郎、金子書房、1991:p100)で調べて確認した。

いつも通っている病院の先生に、この映画が好きなら息子と一緒に観に行けばいいと言われた。こんな暴力的な映画を4歳の息子に見せるなんてとんでもないと思っていたが、よく考えると意外といいかもしれない。車、列車、バイク、飛行機など、息子が好きな乗り物がたくさん出てくるからね。

前回の教訓で、眠くならないように映画中は無糖コーヒーのみを飲んだ。ただコーヒーのせいか、鑑賞中にトイレに行きたくなってオリエント急行の屋根での格闘シーンで行ってきた(もちろん映画の直前にトイレに行っていたのに)。

平日の早朝ですいていたので、珍しく場内の中央あたりの席にした。

もう上映が終わろうとしているせいか、朝の回が 9:15 開始。普段は家族が外出するのを待つと間に合わない時間だが、ちょうど家族が実家に泊まりに行っているので朝早くから行けた。

今回はスクリーンは8番。上映終了が近いからか、最近スクリーンがころころ変わる。

今回は全く寝なかった。家族が実家に行っていて、朝ゆっくり起きれたからだろう。

鑑賞中場内がしばらく小さく振動していた。地震ではなく、単に建物が揺れていただけみたい。ショッピングモールではよくある。

評価:5/5

鑑賞日:2023-8-25(金)9:15~12:15
映画館:TOHO シネマズ赤池
スクリーン:スクリーン8
座席:指定席
料金:2000円(オンライン予約)
字幕版(字幕:戸田奈津子)

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