通っている精神科の先生にブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を紹介された。僕はブレイディさんの本はすでに『子どもたちの階級闘争』を読んでいた。保育園探しのときに参考図書として数年前に読んだ。

せっかくなので、『子どもたちの階級闘争』を再読し、さらに『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(1と2の2冊)を読んだ。

全然どういう本か忘れていたが、「日本人よ、これが本当のイギリスの現状だ」というスタンスで、これでもかとイギリスのひどい状況を見せてくる。読んでいて絶望的な気持ちになった。僕はリンボウ先生の本のようなお上品なイギリス礼賛本を愛読し、毎日イギリスのインテリ向けテレビ番組を観ているのでなおさらだ。

でもだんだんブレイディさんの本の絶望的な感じに慣れていった。

4歳の子どもがいる身としては、自分の子どもをこういう世界に住ませたいとは絶対に思わないし、自分の普段の子育てについても「子どもにとっていちばん大切なことはなにか」を考えるきっかけになった。

専門家の書く本ではなくしょせん外国暮らしエッセーなので、何度も読むタイプの本じゃない。そう読んでいて楽しいわけでもないし。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』にはブレイディさんの息子が登場する。息子については完璧すぎる。バイアスがかかっていて当然だ。

ブレイディさんは自分のことを物書きと称しているけど、あまり文章はうまくない。説明不足の箇所が多くて混乱することがよくあるし、英語をそのままカタカナで書いているところも多い。英語のニュアンスが分かる人にしか伝わらない。息子は英語しかしゃべらないということを、本の半分ぐらいでやっと開示するのも遅すぎる。やっぱり説明不足だ。

そもそもブレイディさんの出生からしてヤンキー気質なようで、繊細さがないというか、僕には合わない文章だった。

他にもいろいろ本を出しているようだけれど、わざわざ買うことはなさそう。

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