僕は小学4年生頃から高校卒業まで塾に通わされていた。広島の鷗州塾と呼ばれる塾だ。

中学生になると週末はいつもとは違う校舎にも通っていた。いつもの校舎でやっていない講座を受けるためだ。

そこにいたある英語の先生は、英語らしい英語を話す先生だった。英語の先生だからといって、本当に「英語らしい英語」を話す人はほとんどいない。大学に入ってもそうだ。でも、その塾の先生は違っていた。中学生でもそれは分かった。あの先生以来、自然な英語を話す日本人教師には出会っていないかもしれない。

僕はそのおじさんの先生が結構好きだった。

あるとき、僕のしゃべる日本語が英語っぽいと言われた。赤ん坊の頃アメリカに1ヶ月ほど住んだからかもしれないと答えた。そのことを親に言うと親は喜んでいた。

その先生と関わることは多くなかったが、それでも僕は恩師だと思っている。

学校ではなく、塾にだっていい先生はいる。むしろ、学校は嫌な先生ばかりだったが、塾のほうが好きな先生が多かった。

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